タランティーノ監督「あと2作で」引退示唆
クエンティン・タランティーノ監督が、自身の引退プランについて明かした。Deadline.comが報じた。
AFM(アメリカン・フィルム・マーケット)に出席したタランティーノは、Q&Aの時間で「周りがまだやってほしいと思っているくらいで辞めるのがいいと思うんだ。映画を撮るのは若い人の仕事だしね」と引退についてコメント。完全に決まったわけではなくあくまでプランだと前置きしつつも、「10作撮ったら引退するつもりだ。次の作品ができたらあと2作だね」と明かした。
次の作品とは、間もなく撮影がスタートする新作『ザ・ヘイトフル・エイト(原題) / The Hateful Eight』のこと。タランティーノは70ミリフィルムで上映される本作について、「もしこの映画を成功させることができたら、映画にはテレビでは見られないもの、経験できないものがあるということを人々に思い出させることができるんだ」とコメント。この作品によって、デジタル化の波に歯止めをかけたいとも考えているようだ。
『ザ・ヘイトフル・エイト(原題)』は、南北戦争後のアメリカを舞台にした西部劇。キャストにはサミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、チャニング・テイタムなどが決定しており、全米公開は2015年秋の予定。(宮本裕人)