真田広之、日米のドラマ市場の違いを語る
ドラマ「HELIX -黒い遺伝子-」で、自身初の海外ドラマレギュラー出演を果たした俳優・真田広之が、アメリカのドラマ市場の大きさについて語り、日米の違いについて言及した。
ドラマ「HELIX -黒い遺伝子-」から緊迫感あふれる真田広之の登場シーンを公開!
製作総指揮として、『めぐり逢えたら』『インターステラー』のプロデューサーであるリンダ・オブストや、『M:I-2』の脚本を手掛け「バトルスター ギャラクティカ」シリーズで製作総指揮を務めたロナルド・D・ムーアらが参加している本ドラマ。北極の研究施設で巻き起こるウイルス感染に隠された謎を描くサイエンススリラーで、真田は物語のキーとなる研究施設の所長にふんしている。
真田は、「カメラの前で表現するということに、あまり大きな違いは感じていないのですが、アメリカのドラマは世界中でオンエアされて、海外各国に出回っているので、非常に市場が大きい」と切り出し、日本のドメスティックなドラマとの第一の違いはそこにあると指摘。「市場が世界に広がるということは、どんなにマニアックなテーマのドラマでも、国籍、習慣、宗教感を超えて、老いも若きも、物語を理解し楽しめるという普遍性が求められる。ですから、コアな題材といっても、一部の年齢層とか一部のファンだけに通用する表現では、通用しない」とコメントしている。
続けてアメリカの現場について、「本当に大筋に沿って、王道の作り方をする。そしてアイデアとキャラクター勝負で世界に持って行くぞという気持ちで、クリエイター、現場のスタッフ、キャスト、みんなが自覚しながらやっている。その志の高さを強く感じます」とスタッフに尊敬のまなざしを向ける一方で、「その中で自分が貢献できるかというのは、非常にプレッシャーでもありました」と不安があったことも告白。
しかし、「言葉が違うということ以外は、アプローチとか、現場に臨むスタンスは変わらないので」と俳優としてやるべきことをすでに見据えている様子。今後についても、「あえて、自分を失わずにどこまで行けるかという、こちら(アメリカ)に来てからのテーマを忘れずに、こちらのシステムを学びながら、上手く接点を見つけていくことを意識しています」と意気込んでいる。(編集部・井本早紀)
ドラマ「HELIX -黒い遺伝子-」はドコモが提供する定額制動画配信サービス「dビデオ powered by BeeTV」で配信中