岡田将生、葛藤しながらも「何でもしたい」と思った…主演作クランクアップ!
岡田将生主演の映画『ストレイヤーズ・クロニクル』がクランクアップを迎え、キャスト陣が緊張感あふれる撮影を振り返った。初の本格アクションに挑戦した岡田は、「運動神経がいいわけでもなく、体が硬いのに、なんで僕なんだろうと最初葛藤もありました」と悪戦苦闘しながらの撮影であったことを明かした。
本多孝好のアクション小説を実写化した本作は、2種類の忌まわしい実験のせいで異能力を持って生まれた若者たちが二つの集団に分かれ、自身の宿命に立ち向かう姿を描く。『へヴンズ ストーリー』などの瀬々敬久監督がメガホンを取り、染谷将太、成海璃子、白石隼也、清水尋也、鈴木伸之(劇団EXILE)、高月彩良、松岡茉優ら若手俳優陣が脇を固める。
原作の雰囲気を再現するため、大部分をロケで撮影した本作。9月には、岡田演じる主人公・昴を中心としたチームと、染谷ふんする学が率いるアゲハチームが初めて対面するシーンの夜間撮影が報道陣に公開された。撮影は四方が全面ガラス張りの部屋で行われ、ガラスに不要なものが映り込まないように暗幕を張るなど、細心の注意を払いながら進められた。
染谷は撮影の合間にスタッフと談笑する余裕を見せながらも、ひとたび役に入り込むとその独特な目つきとオーラで周囲を圧倒。初めて挑戦した車イスに乗る役について、「人に車イスを押されるのですが、自分の足で歩いて芝居をするのとでは感覚が全然違って、それがすごく難しかったです」と言いながらも、「逆に面白いこともできました。自分で言うのも何ですが、車イスの扱いがうまくできた気がします」と自信を見せた。
ヤンキーを描いた映画『アラグレ』などでアクションを経験してきた鈴木が、「アクション初日には回りすぎて、三半規管がおかしくなり気持ちが悪くなって、横になったりもしました」と今までで一番ハードな撮影であったと語るほど、過酷なアクションを取り入れた同作。そんな現場に耐えられたのは監督の力が大きかったようで、岡田は「とにかく(瀬々さんのことが)好きなんですよね。何でもしたいって思います。瀬々さんのOKが出るときはうれしいですし、100%で常に応えられるよう現場では居たいなと思っていました」と全幅の信頼を置いている様子だった。(編集部・吉田唯)
映画『ストレイヤーズ・クロニクル』は2015年6月全国公開