岡田将生の意外な“男気”に、広末涼子「グッときた」
岡田将生と広末涼子がポールダンスに挑戦したことでも話題の映画『想いのこし』が22日より公開される。痛みと闘いながら撮影に挑んだ二人が、その過酷な撮影の裏側を語った。
映画は、突然の事故で死んでしまった広末演じるユウコら4人の幽霊の最後の願いを、岡田演じるガジロウがかなえていく様子を描いた感動作。ただし、ガジロウは女と金に目がない「最低なクズ野郎」(岡田談)で、幽霊たちの願いをかなえるのも彼らが提示した大金が目当てというコミカルな側面もある。
広末は撮影中、岡田のある意外な一面に感銘を受けたという。それは、クライマックスで岡田演じるガジロウが、生前、プロのポールダンサーだったユウコの願いをかなえるために、一緒にポールダンスを踊るシーンでのこと。
ポールダンスには相当な筋力と持久力が必要なため、広末を含むプロダンサー役の女性陣は3か月、岡田も1か月半の間、「あざと痛みと闘いながら部活動のように練習した」(広末談)という。筋力の強い男性は有利なのかと思いきや、皮下脂肪が少ないために女性よりも数倍痛みが強い上、岡田は体が硬く、本人も「体が痛くてポールに触れなくなって、痛み止めを打って挑んだこともある」と語るほど、ダンスの習得にはとても苦労していたようだ。
だが広末は、そんな状況でも「自分は男だから」と女性陣をフォローしようとする岡田の姿を目の当たりにし、「繊細でピュアで柔らかい印象だった」という岡田に「とっても男らしい一面がある方なんだ」と感動し、「グッときました」と告白。「今回は座長ということもあり、自然とみんなを引っ張っていってくれました。『俺についてこい!』という感じではないのに、みんながついて行きたくなっちゃう。それは人柄と、何よりお芝居の力なんじゃないかと思います」と厚い信頼を寄せていた。
劇中、ガジロウがこなしていく課題は、さまざまなアプローチで観る者に感動を運んでくる。「似合うと言われてもうれしくないし、似合わないと言われるのも複雑」と岡田が苦笑いしたウエディングドレス姿をはじめ、いろいろな意味で新たな岡田将生に出会える映画に違いない。(取材・文:早川あゆみ)
映画『想いのこし』は11月22日より全国公開