ブルース・リーとロビンがスパーリング?「バットマン」キャストが当時を振り返る!
1960年代のテレビシリ-ズ「バットマン」のDVD&ブルーレイボックスが発売された。今年の7月には、米サンディエゴで開催された「コミコン・インターナショナル」で発売を記念する同作のパネルディスカッションが行われ、バットマン役のアダム・ウェスト、ロビン役のバート・ウォード、キャットウーマン役のジュリー・ニューマーが出席。当時を振り返りながら、貴重な裏話を披露した。
1966年から1968年にかけてテレビ放送され、一大センセーションを巻き起こした同作には、ブルース・リーやヴィンセント・プライスなど、伝説的な俳優も出演。シリーズ開始前にブルースと同じ場所に住んでいたというバートは「僕は空手の黒帯で、彼とスパーリングをしていた」と告白。「彼は素晴らしいアスリートで、1日に8時間はトレーニングをしていた。(ブルースの息子)ブランドンが6か月のとき、奥さんと一緒にチャイナタウンに行って、本物の中華料理を食べたのを覚えているよ」と当時を懐かしむ。
放送から45年以上を経ても本作の人気は絶大。「僕たちには業界でベストのカメラマン、ベストの照明マンがついていた。80人のスタッフが働いていた」というバートは「みんながすごく一生懸命働いたから全てがうまくいき、これだけ素晴らしいものが作られたんだと思う。500年経っても、人々がこの番組を観ていると信じているよ」と分析。アダムも「僕たちはただ幸運だったんだ。幸運というのはすごく重要だよ。(幸運がめぐってきた時)いつも用意ができていないといけないんだから」と笑みを浮かべる。
ちなみに、数多くの実写映画が存在する「バットマン」だが、ジョエル・シューマカーの『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』について「どう思いましたか?」と質問されたアダムは「それについて考えることさえしないよ」と回答し、会場は大爆笑。
「正直に言ってね。彼らは彼らのやることをやり、僕たちは僕たちがやることをやっただけだよ。彼らはみんなとても才能があるし、プロダクションは驚くほど素晴らしい」と気を取り直し、「それらの映画を作るのに、どれだけのお金やいろんなものが使われたことか。僕たちにはほんの少しのコスチュームと、素晴らしい役者たちがいただけで、ばっちりメイクをして、おかしいことを考え、それをやっただけだ。シンプルなことで、大したことじゃないよ」と笑みを浮かべた。(編集部・入倉功一)
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