オスカー受賞のアレックス・ギブニー監督がサイエントロジーを描いた映画を製作!
映画『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』『「闇」へ』のアレックス・ギブニーが、サイエントロジーとハリウッドの関係を描いたドキュメンタリー『ゴーイング・クリア(原題) / Going Clear』を製作していることがThe Hollwood Reporterによって明らかになった。
本作は、記者で作家のローレンス・ライトが執筆した原作「ゴーイング・クリア:サイエントロジー、ハリウッド、アンド・ザ・プリズン・オブ・ビリーフ(原題) / Going Clear: Scientology, Hollywood, and the Prison of Belief」を基に手掛けるドキュメンタリー作品。アレックス・ギブニー監督がアメリカのケーブルチャンネル、HBOのもとですでに製作している。
サイエントロジーはL・ロン・ハバードが創始した宗教で、1954年にロサンゼルスで最初のサイエントロジーの教会が創設され、その後全世界の主要都市に150以上の教会ができ、東京にも1980年に設立されている。ハリウッドのスター俳優の中では、トム・クルーズ、ジョン・トラヴォルタなどが信者であることは有名だ。今作では、これまでの知られていない同宗教の議論を呼ぶ内容が明かされるそうで、早くも話題となっている。
HBOの社長シーラ・ネヴィンスは本作について「おそらく160人もの弁護士を用意している」と答え、彼ら弁護士に映画内容を鑑賞させながら、(法的に問題にならないように)製作を進めているようだ。数々の社会派作品を手掛けてきたアレックス監督が、どのような手腕を見せるか興味深い。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)