映画『寄生獣』で難役に挑戦した染谷将太、完成版の試写で思わず感涙!
映画『寄生獣』を手掛けた山崎貴監督と主演を務めた染谷将太が、VFXを駆使した撮影のエピソードを明かした。
累計発行部数が1,300万部を突破した岩明均による同名漫画を実写化した本作は、人間に寄生して人間を捕食するパラサイトの出現で、パニックに陥る人間社会を描いたSF映画。右手に寄生してしまったパラサイトのミギー(阿部サダヲ)と奇妙な共生を送る高校生の泉新一を演じた染谷は、「右手にいるはずのミギーを想像しながら演技をする」という、極めて難易度の高い芝居に挑戦した。
「右手でどんな動きをしたら面白いのか、どうしたらミギーをリアルに見せられるのか探りながら、5か月以上も自分の右手を意識し続けました。撮影が終わったときは、つき物が落ちたような気持ちになりましたね」と振り返る染谷。すると山崎監督は、「CGが入って映像が完成したとき、染谷の演技に驚がくしました。目線や手の動かし方がスゴイ。彼にはミギーが見えていたんだなと思いました」と大絶賛。さらに、染谷が「現場ではひたすら何もない状態で頑張っていたので、CGが入った映画を試写で観たときは感動で涙が出そうになりました」と打ち明けると、山崎監督も「染谷に任せて本当に良かった」と満足そうな笑みを浮かべた。
ミギーというキャラクターを阿部と共につくり上げた染谷は、「ミギーは本当にカワイイ。撮影後にガチャガチャで20個くらいミギーのカプセルを取って、フィギュアも全種類大人買いしました(笑)」とうれしそうに語り、山崎監督から「それ、ミギーロスだと思う。どんだけ好きなんだよ(笑)」とツッコまれていた。染谷の迫真の演技と山崎監督のリアルなVFXで誕生した映画『寄生獣』は、原作ファンも満足できる仕上がりと言っても過言ではないだろう。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『寄生獣』は11月29日より全国東宝系にて公開