リドリー・スコット、『ブレードランナー』続編を監督せず
リドリー・スコット監督が、映画『ブレードランナー』続編の監督を務めず、製作だけに専念することがわかった。
これはスコット監督が新作『エクソダス:神と王』のプロモーションでVarietyに答えたものだが、なぜ監督しないのかは明かしていない。また、オリジナル版に主演したハリソン・フォードについては「ハリソンは重要な役として参加するが、(続編は)彼(ハリソン演じるリック・デッカード)を探す設定なので、(3部構成からなる今作の)3部目に登場することになっている」と語っている。
オリジナル作品は、作家フィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を基に、スコット監督が映画化したSF作品。近未来を舞台に、人造人間「レプリカント」を追う専任捜査官(ブレードランナー)、リック・デッカードの活躍を描いた。
もっとも、この1982年にアメリカで公開されたオリジナル作品は、公開当時は興行的には成功せず、批評家の評価もイマイチだったが、その批評も1992年に公開されたスコット監督のディレクターズ・カットによって180度評価が変化し、今では最も評価されているSF映画の一つとなった。来年、続編の撮影が行われる予定だ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)