レゴラス役オーランド・ブルーム、『ホビット』完結に「一つの時代が終わった」
『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)からエルフの王子レゴラスを演じ続けてきたオーランド・ブルームが、12月13日公開の『ホビット 決戦のゆくえ』で“中つ国”での冒険も完結を迎えることに「一つの時代が終わったと感じるよ」と心境を吐露した。『ホビット』シリーズは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの60年前を舞台にしたファンタジーアドベンチャーだ。
オーランドがレゴラス役を得たのは21歳のときで、演劇学校を卒業してからの2年間を『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの撮影のためニュージーランドで過ごした。それだけにレゴラスは「あらゆる意味で、僕の今日に至るまでのキャリアを確立させたキャラクター」だといい、「『ホビット』シリーズにさかのぼり、再びレゴラスを演じることができてとても光栄だ」と“中つ国”に戻って来られた喜びを口にする。
21歳だった青年も今や37歳になり、1児の父にもなった。オーランドは『ロード・オブ・ザ・リング』に出演してから現在までについて「ある意味、あっという間だったという感じはある。その間は僕にとってとても忙しい時期だったから。そしてその一方で、どれだけ長い年月がたったのか振り返り、その間にどれだけのことを成し遂げることができたかを考えると『うわー』と思うよ」と感慨深げに語った。
そして長いシリーズが終わる、『ホビット 決戦のゆくえ』の最後のテイクは印象深いものだったという。「(歌いながら♪)こんなふうにピーター(・ジャクソン監督)が『ロード・オブ・ザ・リング』の音楽をガンガンかけて、その曲の中の『フェローシップ』の箇所がかかっていた。ネタバレになってしまうからあまり詳しくは話せないけど、僕はあるキャラクターに対して今まさに死の一撃を食らわせるというところだったんだ。突然その音楽が鳴り響き、感極まったね」と明かした。
『ホビット 決戦のゆくえ』では、レゴラスと父スランドゥイル(リー・ペイス)の関係、なぜ彼が『ロード・オブ・ザ・リング』3部作での孤立したエルフになったのかも描かれる。(編集部・市川遥)
映画『ホビット 決戦のゆくえ』は12月13日より全国公開