マイケル・セラとキーラン・カルキンが挑戦したブロードウェイ作品とは?
映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元彼軍団』のマイケル・セラとキーラン・カルキンが、現在ブロードウェイで出演しているケネス・ロナーガン原作の舞台作「ディス・イズ・アワ・ユース(原題) / This is Our Youth」について語った。
映画『スコット・ピルグリムVS. 邪悪な元カレ軍団』フォトギャラリー
本作は、1982年の3月を舞台にマンハッタンのアッパーウェストサイドのアパートに住むデニス(キーラン・カルキン)、家を追い出され、父親から1万5,000ドルを盗んでコカインに金を使うウォーレン(マイケル・セラ)、そしてファッションを学ぶジェシカの3人の青春と大人になる過程を描いたもの。
この舞台の3人のように、青春時代の自分を振り返ってみて「当時、よく友人と遊びながら、馬鹿なことをして無駄な時間を過ごしていた。ただ僕の場合は、すでに映画業界で働いていたため、他の同年代の学生とは違って僕はノーマルではなかったと思う。だから、一緒にいる友人も僕より年上ばかりで、青春というものも味わっていないかもしれない」とマイケルが答えた。
キーランは、以前にもこの舞台に参加していたそうだ。「12年前にもこの舞台をロンドンのウェストエンドで演じ、その時はマイケルが演じたウォーレン役をこなした。その後、(舞台を気に入った僕は)さまざまな場所で舞台の役を探してきた。そして4年前にこの作品の脚本を渡され、その後オーストラリアでも2週間の上演を行った。実際には4週間もリハーサルを行い、わずか2週間の上演だったけれどね。それから、2年かけて同舞台をシカゴのステッペンウルフ・シアター・カンパニーのもとで上演し、ようやくここニューヨークに来ることができた」と明かした。
キャラクターを通して学んだことについてマイケルは「この舞台の設定は1982年だが、テーマにあるものは普遍的なものだ。さらに、この3人はあまり年齢にこだわっていないキャラクター設定でもあり、後にこの3人は(友人として)機能していたものが、徐々に機能しなくなり、終わりを迎えることにも気付かされる。それは実際の人生でも起こり得ることだと思っている」と語った。
舞台は、大人になりきれない若者が、思いの丈をぶつけ合う興味深い作品だ。同舞台は、来年の1月4日までニューヨークのコート・シアターで上演される。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)