アナ・ケンドリックが明かす、おとぎ話の主人公が結集した話題作『イントゥ・ザ・ウッズ』とは?
映画『マイレージ、マイライフ 』のアナ・ケンドリックが、映画『イントゥ・ザ・ウッズ』について語った。
同作は、魔女のせいで子供を授からなくなったパン屋夫婦が、その呪いを解くために必要なものを探しに森に入り、そこでおとぎ話の主人公「赤ずきん」、「シンデレラ」、「ジャックと豆の木」、「ラプンツェル」らと遭遇するというストーリー。トニー賞を受賞した舞台を、映画『シカゴ』のロブ・マーシャルが映画化した。アナはシンデレラ役を演じ、その他にメリル・ストリープ、エミリー・ブラント、クリス・パイン、ジョニー・デップなどが出演している。
舞台版ミュージカルについて「わたしはバーナデット・ピータースが主人公を演じたブロードウェイ版『イントゥ・ザ・ウッズ』を10代のときに鑑賞して、とても気に入ったのを覚えている。でもそのときは子供だったから、とてもダークな作品に感じた。その後、わたしの兄が大学時代に『イントゥ・ザ・ウッズ』のパン屋役を演じ、それがきっかけでまた気になり始めて、それからずっとこのミュージカルが好きなの」と語り、出演の決断も早かったそうだ。
シンデレラを演じたことについて「今作をオファーされた際に、『赤ずきん』を演じると思ったの。わたしは背が低いし、イタズラ好きだし、声も高いしね。でもエージェントから子役が『赤ずきん』を演じると言われたの(笑)。実際に今作で『シンデレラ』は、母親的な存在として『赤ずきん』の面倒を見るため、わたしもそのような役を演じる大人になったんだと理解するまで時間が掛かったくらい」とこれまでの役とはひと味違ったようだ。
今作でシンデレラは走るシーンが多い。「自分だけが走ってばかりだったわ。ダンスシーンではハイヒールだったけど、王子に自分の正体がバレないように城の階段を走るシーンはロングショットだったから、ハイヒールと同じ金色のスプレーをしたナイキのシューズで走ったの」と明かした。さらにロンドンのスタジオにセットされた巨大な森については「ロンドンのセットで用意された森は、本当に大きくて実際に迷子になりそうだった」とスケールが大きかったそうだ。
映画は、おとぎ話の設定だけでは終わらない、それぞれのキャラクターの苦悩と心情が興味深い作品。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)