元モー娘。新垣里沙が黒い復讐心に染まるヒロインに!サイコホラーで主演
元モーニング娘。の新垣里沙が20日、東京・シネマート六本木で行われた主演映画『ブラック・フィルム』の完成披露上映イベントに出席。女優オーディションを舞台に、主役候補者たちの嫉妬やねたみが渦巻き、黒い復讐心に染まっていくヒロインにふんした新垣は「仕返しする側、人を怖がらせる側を演じるのは初めてだったので、とても新鮮でした。人ってどうやったら驚くだろうって、いろいろ考えちゃいました」と役づくりを振り返った。
新垣が演じるのは、女優を夢見てワークショップ形式のオーディションに参加したヒロイン。ひたむきな努力が認められ、主演抜てきが濃厚となるが、遅れて参加した大手芸能事務所の若手女優に嫉妬され、手段を選ばないいやがらせの対象となっていく。さまざまな登場人物の恨み、憎悪、執着心が、怪奇現象を引き起こすサイコホラー作。
「実はわたしは怖がりで、ホラーを観るのはいつも恐る恐る。得意じゃないです」という新垣だが「演じるのは楽しかった。普通の女の子が、仕返しと復讐を始めるところの(演技の)差をつけたいと思いました」という。「でも出来上がりを観たとき、自分が演じたから次にどうなるかわかっているのに、やっぱり怖かったです」とほほ笑みながら少し体を震わせる。
「モーニング娘。のオーディションで、映画に似た経験はあった?」という記者陣の質問には「合宿もあったけれど、当時12歳のわたしは、ただ『モーニング娘。が好き』という気持ちだけで、何も考えず、『やってやる』とスコーンと行けたからよかったんですね。(オーディションが)12歳でよかったと思います」と振り返った。
同席した『きみにしか聞こえない』『KIDS』などの荻島達也監督は「新垣さんの舞台での演技を観て、彼女が登場すると(舞台の)空気が変わるなと思っていた。いい人といわれる人でも持っている人間の負の感情の怖さを描きたかった」と本作を語った。(取材・岸田智)
映画『ブラック・フィルム』は2015年1月24日より東京・渋谷のユーロスペースにて公開