安藤サクラ、短期間の肉体改造で激変!「人間すげーぞ!」とサクラ節さく裂
安藤サクラと新井浩文が20日、テアトル新宿にて映画『百円の恋』初日舞台あいさつを武正晴監督、足立紳(脚本)と行った。女性ボクサーを演じた安藤は、試合シーンの撮影に20時間以上かけたそうで、新井は、撮影が終わったときの安藤は「リアルな『あしたのジョー』みたいだった」と壮絶な現場の様子を伝えた。
本作は、32歳のさえない女・一子(安藤)が、ボクサー・狩野(新井)と出会うことによって変化していく姿を描いた物語。足立の脚本が「松田優作賞」を、第27回東京国際映画祭では日本映画スプラッシュ作品賞を受賞した話題作だ。
700人以上の応募があったオーディションで役を勝ち取った安藤は、初日を迎えたことに感無量の様子。「一子が初めてリングに上がるときみたいで、ちょっと震えています」と少し目を潤ませながらあいさつ。その後はハイテンションで役づくりとして短期間で挑んだ肉体改造について言及し、「ヒト科の生物として、人間の肉体がこんなに短期間で変われるっていうことに驚いて、すごく神秘的なことだと思う。動物はすごいと思っていたけど、人間すげーぞ!」とサクラ節をさく裂。「生き物としての自信につながった」と興奮気味に語り、会場を沸かせた。
また、試合のシーンでは本当の試合のように感じていたそうで、「アドレナリンがコントロールできないくらい出ちゃって、普通にしてようと思っても目がガッと開いちゃう」と述懐。「そのまま道とか歩いていたら、知り合いに『今、人を殺しそうな顔していたよ』と言われた」と明かし、笑いを誘った。そんな安藤をそばで見ていた新井は、スタッフ・キャストが全力で取り組んだ本作を「本当に自信を持って宣伝できる」と話し、胸を張っていた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『百円の恋』はテアトル新宿ほか全国順次公開中