『愛と青春の旅だち』主題歌のジョー・コッカーさんが死去
映画『愛と青春の旅だち』の主題歌「Up Where We Belong」を歌手ジェニファー・ウォーンズとデュエットして、アカデミー賞歌曲賞やグラミー賞を受賞したジョー・コッカーさんが、22日(現地時間)にコロラド州の自宅で肺がんのため亡くなっていたことがVarietyや複数のメディアによって明らかになった。70歳だった。
ジョー・コッカーさんは、英国のシェフィールド出身で、ガスの配管工をしながらパブで音楽活動を始め、一度デッカ・レコードでデビューを果たすが注目されず、再びA&Mレコードでデビュー。ザ・ビートルズの楽曲「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」のカバーで全英1位を獲得し、その後、1969年に開かれた伝説的なコンサート、ウッドストック・フェスティバルに参加し、彼の力強い歌唱力が評価される。
しかし、70年代には大麻所持で逮捕され、長年のアルコール依存症などはあったものの、80年代にザ・クルセイダーズの楽曲「Standing Tall」でグラミー賞にノミネートされ再起。『愛と青春の旅だち』の主題歌は全米1位を記録していた。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)