『海月姫』原作者、映画撮影に協力しすぎて仕事場で大混乱!!
映画『海月姫』の撮影に参加した漫画原作者の東村アキコが、スタッフによる現場の「手作り感」についてうれしそうに語ると共に、撮影のために自身の作業道具を貸し出したため、一時漫画の仕事場が混乱したエピソードを披露した。
今回、エキストラとしてカメオ出演を果たした東村。衣装はスタイリストの友人に相談して決め、共に出演した東村の担当編集者の分まで全て自前でそろえたという。さらに演技に対しても、「『こういう感じで』って監督に言われた瞬間、わたしの女優魂に火がついて」と愛読書の「ガラスの仮面」の記憶を呼び覚まし、真剣に臨んでいた様子。その熱意はカメオ出演前の撮影現場にも注がれていたようで、劇中に映っている漫画道具は全て東村が貸したものであるとのこと。
東村は「本物っぽさ」追求のため、助監督が漫画の仕事場に直接訪ねてきたときのことを振り返り、話し合いを重ねたものの道具が専門的なものであることから、「この人が今から(画材店の)世界堂に行って全部そろえたら、1日かかるぞ」と心配になったことを告白。結局その場で自分の漫画道具を貸し出すことを決意し、すぐに撮影現場に送ったという。しかしその後、「仕事のときに『あれがない、これがない』って(笑)」と本業の漫画の仕事場が大混乱。「『あれどこいった?』『先生、貸したじゃないですか!』『えー、最悪だよ!』みたいな(笑)。本当、トラブル多発したんですけれど。そういうのも含めて、ほんと手作りっぽいですよね」と笑顔で懐かしんでいた。
本作で大事な役割を担うドレスについては、見た瞬間に「あ、わたし、こういうのをやりたかったんだな」と感じたという。続けて、「イメージ超えっていうか。わたしが思っていたのより、もっと今っぽくておしゃれなお洋服ができて」とコメントしていた。
また、撮影前のメイク室でヒロイン月海を変えるきっかけを生む女装男子・蔵之介を演じている菅田将暉とたまたま隣になったという東村。「女優同士みたいな気分でしゃべっていたんですけれど(笑)。女装した菅田くんは、わたしが今まで出会った人類史上、一番美しいって、そう言っちゃいました! 本当にきれい。テレビで今まで男の子として見ていたのと全然違っていて。本当にきれいでしたね」とすっかりほれ込んだようだ。(編集部・井本早紀)
映画『海月姫』は公開中