撮影中に10キロ太ったほど楽しかった映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』とは?
舞台/映画で活躍する俳優ジョン・レグイザモが、新作『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』について語った。
【動画】ジョン・レグイザモ出演『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』予告編
本作は、有名レストランのシェフ、カール(ジョン・ファヴロー)が、ある日オーナーとけんかして首になり、前妻(ソフィア・べルガラ)の子供(エムジェイ・アンソニー)とシェフの仲間マーティン(レグイザモ)の協力を得て、フードトラックで全米を横断しながら客を集めるというストーリー。ジョン・ファヴローが製作/脚本/監督/主演を務めた意欲作だ。
かなり楽しい現場だったそうで「撮影中は食べてばっかりだった。おそらく僕は10キロぐらい太り、ジョンはもっと太っていた! というのも、実際に僕らは良い材料で素晴らしい料理を作っていて、それらを全く捨てることなく食べていたからだ」と明かした。さらに下準備に関しては「即興的なシーンも多かったが、撮影1か月前から、あるレストランでシェフの修行を積んだ。その間はできる限り、自分の手を切ったり、やけどしたりしないように学んでいた。それから本作のコンサルタントでアメリカを代表するシェフ、ロイ・チョイに、本格的な調理法を教わった」と答えた。
本作で驚かされたのは、子役エムジェイの自然な演技だ。「ジョンは自分自身も俳優であるために、どんな俳優をキャストすれば良いか理解していた。さらに長い準備期間があったことで、ジョンとお互いシェフとして訓練したり、エムジェイとのリハーサルシーンも事前に行って共に時間を過ごしたことで、キャストの間に良い友情関係が生まれた。そんな中、エムジェイの自然な演技はすごいと思った! そのうえ彼はまだ10歳くらいなのに、女の子をナンパしていた!(笑)」と明かした。
本作で主人公カールは、ツイッターなどのソーシャルメディアを通して批判を受けるが、ツィッターの影響力について「いろいろなソーシャルメディアがあるが、僕はFacebook、Instagramは少しだけしたが、実を言うとツイッターだけは今でも行っている。個人的にはツイッターは、ソーシャルメディアの中で最も知的なものだと思う。なぜなら政治的なツイートもでき、実際に政治的なツイートをした際は、すぐに好き嫌いの激しい両方のツイートが送り返され、それが勉強にもなるからだ」と答えた。
映画は、料理で評価されることにこだわっていた男が、徐々に人を喜ばせる料理を作り始めていく過程が面白い家族映画。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)