関ジャニ∞渋谷すばる、二階堂ふみとは「ほとんど会話しなかった」けれど良い関係
関ジャニ∞の渋谷すばるが15日、都内で行われた映画『味園ユニバース』完成披露舞台あいさつに、二階堂ふみ、山下敦弘監督と共に出席した。渋谷は二階堂との共演に関して、「ほとんど会話しなかったんです」と明かしつつも、逆に「それがすごく良かった」と語った。
本作は、歌以外のすべてを忘れた男(渋谷)と、彼を拾い、「ポチ男」と名付けてバンド・赤犬のボーカルに迎え入れるマネージャー・かすみ(二階堂)の物語。共同生活を送ることになった二人が、揺れ動きながらも心の距離を縮めていくさまを、大阪を舞台に音楽をふんだんに使って描かれる。
渋谷は、二階堂との共演について、「いい感じでした。ほとんど会話しなかったんですけど、用意スタートってなってからの関係でしかなかったんですけど、それがすごく良かった」と述懐。二階堂も「現場でたわいもない会話をするのも楽しいけど、特別何かを話した関係性じゃなくても、一定の時間内でぐっと近づけるというのは、映画の現場だなと感じることができたので心地良かったです」と口にし、言葉がなくとも良好な関係であったことを語った。しかし、そんな二人が話している瞬間は、スタッフにとって激レアもの。山下監督は、ある日スタッフから「二人が音出しています。しゃべっています」と報告を受けると、慌ててメイキング映像に収めさせたことを明かし、笑いを誘った。
本作で映画単独初主演を果たした渋谷が、「お芝居の現場に慣れてる方じゃなかったんで不安もあった」と吐露する場面も。しかし、「監督が一つ一つ『どう思う?』って話しながら作ってくださっている感があったので、一緒にみんなで作っている感じが楽しかった」と満足げだった。
そんな渋谷の思いが詰まった本作は、第44回ロッテルダム国際映画祭のスペクトラム部門への正式出品が決定しており、渋谷は「うまくしゃべれないと思うんで。日本語もあまりしゃべれないくらいなんで……」と話すも、あいさつのために「できる限り英語を勉強しようかなと思っています」と意欲的。さらに、「わかりやすく伝えるために、がっつりライブをしてこようかなと思っています。思いっきりやってきます」と決意を述べると、集まった約700人のファンは大きな拍手でエールを送った。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『味園ユニバース』は2月14日より全国公開