新垣結衣、男子生徒に告白されるも大人のかわしで翻弄
女優の新垣結衣が初の教師役に挑戦した映画『くちびるに歌を』の完成披露試写会が14日に都内で行われ、新垣をはじめ、三木孝浩監督、劇中で新垣が指導する合唱部の生徒を演じたキャストたちが出席した。イベントでは告白の返事を求めた男子生徒役に対し、新垣が「選べないなぁ」という答えで男子生徒を翻弄(ほんろう)する一幕があった。
この日、生徒役のキャストたちは「撮影中に伝えられなかった、柏木先生(=新垣)へ一言」を準備しており、新垣は「怖かった! って思われてたらどうしよう(笑)」と内容が気になる様子。そんな中、男子生徒役の一人が「男性部員の中で好きなタイプは?」というフリップを見せ、「柏木先生に男子部員全員で『好きだー!』って言ったんですけど、その返事がほしくて……」と発言すると、新垣は「撮影中、そんなことばっかり考えてたのか!(笑)」と思わずツッコミ。最終的には「選べないなぁ。まだまだ変化するしこれからですよ」と大人のかわしを見せ、笑いを誘っていた。
また、本作のために約3か月前からピアノの練習をしたという新垣は、「ピアノは未経験だったので、まずはピアノの前に座ることからスタートしました。基礎をやる時間がなかったので、努力もしたんですが、たくさんの人がサポートしてくれました」と当時を述懐。そんな新垣に対し、三木監督は「テクニックにまかせるということもありますが、たたずまいって演じている人ならではだったりするんですよね。新垣さんのたたずまいは美しいです! そこが見所だと思います」と太鼓判を押した。
最後に、三木監督は「10代の悩み、大人にも悩みはあります。それぞれに答えを与えてあげることはできないけど、寄り添うことはできます。歌は心をつないでくれます、そんな映画です」と本作を説明。新垣も「素直な気持ちで受けとめてもらえたらと思います。今15歳の人、かつて15歳だった人みんなが主役になれる映画です。よろしくお願いします!」と懸命にアピールしていた。
本作は、長崎県・五島列島の中学校を舞台に、新垣演じる天才ピアニストだったとうわさされる音楽の臨時教師・柏木が、生徒たちが書いた「15年後の自分」への手紙をきっかけに、周囲の人々と心を通わせていくさまを描いた感動作。(編集部・吉田唯)
映画『くちびるに歌を』は2月28日より全国公開