松坂桃李&miwa、辻井伸行の演奏に感無量!
映画『マエストロ!』の公開直前イベントが20日に都内で行われ、松坂桃李、西田敏行、miwa、小林聖太郎監督、エンディングテーマを担当したピアニストの辻井伸行が出席した。この日、辻井の生演奏を間近で聴いた松坂は「とても癒やされますね」と感慨深い表情を見せ、miwaも「初めての映画出演だったので、この曲を聴くと撮影のいろんな経験を思い出します」としみじみ語った。
辻井と同じ26歳の松坂は、「同じ歳の方がこんなに素晴らしいものを生み出していると思うと、なんだか元気をもらえます」と感無量の様子。「今回は音楽に引き寄せられた作品。改めて音楽は偉大だなと実感しましたね。この作品には、性格も好き嫌いも違うバラバラな人たちが集まって一つのものを作るという楽しさ、喜びが詰まっている」と本作へのあふれる思いを言葉にのせた。
これに対して辻井は、「いつか音楽に関わった映画に携わってみたいと思っていたので、今回『マエストロ!』に参加できてとても光栄です」と笑顔で語り、松坂ら出演者の惜しみない努力を絶賛。すると松坂は、「(本物の)音楽家の方と関わる機会はなかなかないので貴重な体験でした」と照れくさそうに語り、miwaも「練習を聴かれていたのかと思うと恥ずかしいですね」としきりに恐縮していた。
一方、劇中で謎の指揮者を演じた西田は、本イベントで映画さながらに指揮者姿を生披露。見事、四重奏(バイオリン2本、ヴィオラ、チェロ)に合わせてベートーヴェンの「運命」の指揮を取った西田は、世界的指揮者・佐渡裕から指導を受けたといい、「情熱を人間にするとああいうカタチになるんだね」とユーモアたっぷりに語り、会場の笑いを誘った。
さそうあきらの人気コミックを基にした本作は、若きバイオリニスト・香坂(松坂)が、天才フルート奏者・あまね(miwa)らと共に破天荒な指揮者・天道(西田)に反発しながらも解散した名門オーケストラの復活を目指し奮闘するさまを描いた感動作。(取材:坂田正樹)
映画『マエストロ!』は1月31日より全国公開