なぜスカヨハ? ハリウッド版『攻殻機動隊』主演にアジア人を望む声が殺到
先日、スカーレット・ヨハンソンが主演を務めることが明らかになったハリウッド実写版『攻殻機動隊』だが、署名活動の場を提供するサイト・Petition Siteには、スカーレットではなくアジア人俳優を抜てきするよう望む嘆願書が寄せられ、20日18時の時点で2万1,900件を超える署名が集まるなど、一部でキャスティングに疑問の声が上がっている。
この背景には、ハリウッドにおいてアジア人俳優が活躍する機会が極端に限られているという事情がある。特に本作は日本が原作の舞台で、アジア人をキャスティングするにはもってこいであるにもかかわらず、なぜ製作を担当するドリームワークスはそれをしないのかというような批判がここぞとばかりに相次いだのである。
ドリームワークスがどの程度、原作に忠実に実写化するかは定かでないが、主人公の草薙素子役にスカーレットが抜てきされていることから、ストーリーの舞台は日本ではなく、北米に移されることが予想される。
スカーレットに『LUCY/ルーシー』や『アベンジャーズ』と同様の活躍が期待される一方で、人種差別運動にまで発展した2010年の『エアベンダー』のように、白人重視のキャスティングが批判を生むだけの結果に終わるのではという懸念がすでに広まっているようだ。(編集部・石神恵美子)