「ムーミン」原作者ゆかりの地に残された手描きのイラスト
「ムーミン」誕生の地フィンランドで初めて製作された長編手描きアニメーション『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』の公開を前に、原作者トーベ・ヤンソンさんゆかりの場所を訪ね、当時の様子や人柄に迫った。
【動画】手描きならではの温かみ…『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』予告編
フィンランド湾に浮かぶ小さな岩島、クルーヴハル島。1964年から約30年間の夏の間、トーベさんはパートナーのトゥーリッキ・ピエティラさんとこの島で生活していた。ぐるっと歩いて10分もかからない島に建つ一軒の家は、トーベさんらの手作り。小屋から少し離れた場所には、ハートマークがキュートなトイレもあった。
時には自分たちで魚を捕って食べることもあったという島での日常。地下に自作のサウナを完備したアトリエ兼別荘となる小屋には、ベッドや机、椅子など、ほとんどの物が当時のまま残されている。中には、ムーミンなどのキャラクターが繊細に描かれた手描きのイラストも。黒ペンを使ったシンプルなイラストでも、トーベさんの絵に対する情熱を垣間見ることができる。
そんなトーベさんの生誕100周年を記念して製作された『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』。色や音も手作りの温かみのある作品に仕上がっている。(編集部・小松芙未)
『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』は2月13日より全国公開