ジョージ・ルーカス、アカデミー賞を「政治的」と批判
第87回アカデミー賞
映画『スター・ウォーズ』シリーズなどの巨匠、ジョージ・ルーカス監督が、現地時間16日に出演した米CBSのテレビ番組「CBS This Morning」で、「アカデミー賞は、政治的なキャンペーンになっていました。芸術的試みとは全く関係がなくなってしまいました」と批判した。
ルーカス監督が問題としているのは、現地時間15日に発表された第87回アカデミー賞のノミネーションで、有力視されていた映画『セルマ(原題) / Selma』のエヴァ・デュヴルネ監督と黒人俳優のデヴィッド・オイェロウォが、監督賞と主演男優賞のノミネートを逃したこと。デュヴルネ監督には黒人女性監督としての初ノミネートの期待もかかっていた。『セルマ(原題) / Selma』のノミネーションは、歌曲賞と作品賞の2部門のみにとどまっている。
「僕はメンバーじゃないけど、オスカーはいつだって議論を呼ぶ」「みんな個人的な意見を持っている」とルーカス監督は前置きした後、デヴィッドは若く才能がある役者であり、初めてメジャー作品を手掛けたデュヴルネ監督についてもとても才能がある監督だとべた褒め。その上で「彼らはノミネートされるだけの価値があった」と今回のノミネーションに疑問を呈し、続けて「彼らはキャリアをスタートさせ、今は彼らにとって大事な時期だ。映画はとてもすてきで素晴らしいものだった」と語っている。
またノミネーションの選出について、「もっと多様であるべきだと思うか」という問い掛けには、「アカデミーだけの話じゃない、ハリウッドの話だ」とコメント。ハリウッド全体の問題であると指摘している。(編集部・井本早紀)
第87回アカデミー賞授賞式は、2月23日(月)午前9時よりWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)