『私の男』に日本映画大賞!第69回毎日映画コンクール発表!
21日、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が主催する「第69回毎日映画コンクール」の受賞作品並びに受賞者が発表され、日本映画大賞に浅野忠信と二階堂ふみが禁断の愛を演じた熊切和嘉監督作『私の男』が選ばれた。また俳優の綾野剛が『そこのみにて光輝く』で男優主演賞に、女優の安藤サクラが『0.5ミリ』で女優主演賞に輝いた。
同コンクールは、「健全な国民文化の育成と戦後の日本映画の復興と興隆」を目的として1946年(昭和21年)に創設された、長い歴史を持つ映画賞のひとつ。今年は、第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門で最優秀作品賞と最優秀男優賞をダブル受賞した『私の男』が大賞に選ばれた。
第88回キネマ旬報ベスト・テンで日本映画ベスト・テン第1位になるなど、各所で高評価を得ている『そこのみにて光輝く』は、日本映画優秀賞、監督賞(呉美保)、男優主演賞(綾野剛)、女優助演賞(池脇千鶴)など最多4部門を獲得。外国映画ベストワン賞は、アカデミー賞レースでも注目を浴びる『6才のボクが、大人になるまで。』(リチャード・リンクレイター監督)が選出された。
表彰式は2月10日にミューザ川崎シンフォニーホールで行われる。(編集部・入倉功一)
第69回毎日映画コンクールの受賞結果は下記の通り。
■作品部門
日本映画大賞:『私の男』(熊切和嘉監督)
日本映画優秀賞:『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)
外国映画ベストワン賞:『6才のボクが、大人になるまで。』(リチャード・リンクレイター監督)
■監督賞、脚本賞
監督賞:呉美保『そこのみにて光輝く』
脚本賞:安藤桃子『0.5ミリ』
■俳優部門
男優主演賞:綾野剛『そこのみにて光輝く』
女優主演賞:安藤サクラ『0.5ミリ』
男優助演賞:伊藤英明『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』
女優助演賞:池脇千鶴『そこのみにて光輝く』
スポニチグランプリ新人賞:登坂広臣『ホットロード』
スポニチグランプリ新人賞:小松菜奈『渇き。』
田中絹代賞:鈴木京香
■スタッフ部門
撮影賞:シグママコト『紙の月』
美術賞:林田裕至、佐久嶋依里『喰女-クイメ-』
音楽賞:周防義和『舞妓はレディ』
録音賞:藤本賢一『永遠の0』
■ドキュメンタリー部門
ドキュメンタリー映画賞:『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』(金聖雄監督)
■アニメーション部門
アニメーション映画賞:『ジョバンニの島』(西久保瑞穂監督)
大藤信郎賞:『澱みの騒ぎ』(小野ハナ監督)
■TSUTAYA 映画ファン賞
TSUTAYA 映画ファン賞(日本映画部門):『るろうに剣心 京都大火編』 / 『るろうに剣心 伝説の最期編』(大友啓史監督)
TSUTAYA 映画ファン賞(外国映画部門):『アナと雪の女王』
(クリス・バック、ジェニファー・リー監督)
特別賞:野上照代(スクリプター)