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主演マーク・ラファロが明かす話題作『はじまりのうた』とは?

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落ち目の音楽プロデューサーを熱演したマーク・ラファロ
落ち目の音楽プロデューサーを熱演したマーク・ラファロ

 映画『フォックスキャッチャー』の実力派俳優マーク・ラファロが、新作『はじまりのうた』について語った。

【動画】『ONCE ダブリンの街角で』監督が手掛けたドラマ!『はじまりのうた』予告編

 本作は、ニューヨークで活動する無名のシンガーソングライター、グレタ(キーラ・ナイトレイ)が、ミュージシャンの恋人デーブ(アダム・レヴィーン)と別れ、傷心のままバーで歌っていたところ、その場に居合わせた落ち目の音楽プロデューサー、ダン(ラファロ)の目に留まって、共にアルバムを制作するというストーリー。映画『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督がメガホンを取った。

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 マークが演じたダンについて「僕はダンとグレタの関係が、映画『スタア誕生』(スター俳優の夫と女優の卵の妻の関係が逆転する設定)に似ている点が気に入った。それは温かい関係で、決して性的なものではない。ダンは、誰かの才能を真に見抜いて、その才能を開花させようとする。そんなダンを自分で想像していたとき、バンド『ザ・フレーミング・リップス』のギタリスト、ウェイン・コインを思いついたんだ。彼は音楽に関しては本物だからね。彼に敬意を表してダン役を演じたことで、彼を怒らせていなければ良いけれど(笑)」と語った。

 音楽業界で生き残るために魂を売ることが描かれているが、映画界でも同様なのか。「僕が俳優になったのは、演じることが好きだからで、好きだからこそ創造的になったり、挑戦するわけで、それが単に大作だったり、独立系作品だったりもする。だが、もし金銭面の利益や次回作へのつなぎで映画出演するならば、俳優として低下していくだけだ。そのため魂を売るという発想は、人々が勝手にアーティストの作品に、自分の価値観を投影したものであって、アーティストの目の前で起きていることではないと思う」と述べた。

 グレタの衣装について「実はグレタのファッションについて、衣装デザイナーとキーラと話し合った。僕自身は、グレタには女性のために服を着てほしくて、男のために服を着てほしくなかった。だから、女性だけが理解できる服装で、男性は理解できない。そのせいか、映画『アニー・ホール』のダイアン・キートンのようにボーイッシュで、全くセクシーなものではなく、男性用スボンが使われているんだ」と明かした。

 映画は、夢破れて諦めかけていたグレタと、過去の栄光を捨て、一から這い上がろうとするダンを応援したくなる作品だ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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