西田敏行、松坂桃李とmiwaの表情に胸キュン!?
松坂桃李と西田敏行の初顔合わせも話題の本格クラシック音楽映画『マエストロ!』で、日本を代表する指揮者・佐渡裕から直々に指揮指導を受けた西田が、撮影中に松坂やmiwaに胸キュンしたと明かした。
劇中で、クラシック音楽の定番中の定番、ベートーベン作「運命」とシューベルト作「未完成」の指揮を務めるべく、佐渡の熱血指導を仰いだ西田。日本を代表するマエストロの指導術は、西田いわく、読売巨人軍の元監督で「ミスター」の愛称を持つ長嶋茂雄氏タイプ。「(ボールが)スーッときたらポーンと打つんだよ」というふうに、具体的な言葉ではなく感覚的に伝える、天才肌の典型だったようだ。
二人の練習風景をそばで見ていた、フルート奏者あまね役のmiwaが「明日の本番で肩が上がらなくなっちゃうんじゃないかな」と心配するほど、タクトを振り続けていたという西田。以前から「俳優という仕事を通して指揮者の世界をのぞき、陶酔感を体験してみたかった」と語るだけに、サプライズを仕掛ける孤高の指揮者・天道として、唯一無二の指揮ぶりを披露している。
「お客さんに背中を向けるのは指揮者だけ。お客さんを感動させられる指揮を背中で表現する、その大切さを教わった気がします」と振り返る西田にとって、練習へのモチベーションの一つとなったのが、松坂演じるバイオリニストの香坂やあまねたち楽団員一人一人の表情。「わたしの指揮棒の動きをじっと待っているときの彼らの表情に胸がキュンとしますよ。これは僕だけしか味わえない」と撮影中の秘かな喜びを打ち明けた。
西田を胸キュンさせた楽団員たちの中で、目ヂカラナンバーワンは誰なのか? 演奏シーンを吹き替えなしで乗りきったキャスト陣の指や口の動きと共に、そのまなざしにも注目したい。(取材・文:柴田メグミ)
映画『マエストロ!』は全国公開中