ロケ中止もあった『新宿スワン』主演の綾野剛、完成に感無量
週刊ヤングマガジンで連載された同名漫画を、園子温監督・鈴木おさむ脚本で実写化した映画『新宿スワン』の公開日が5月30日に決定し、併せてビジュアル&特報映像が公開され、新キャストも発表。主演の綾野剛の金髪姿と彼の兄貴分を演じている伊勢谷友介の銀髪姿が披露された。
新宿・歌舞伎町を舞台に、女性たちに水商売をあっせんするスカウトマンたちのだまし合いや、頂点へと成り上がろうとする熱いロマンを描いた本作。綾野ふんする白鳥龍彦は、一文無しでさまよっていたところを真虎(伊勢谷)に助けられ、真虎が幹部を務める会社「バースト」に所属する新人スカウトマン。龍彦と過去に因縁を持ち、ライバルスカウト会社「ハーレム」に所属する南秀吉を山田孝之、龍彦を救いの王子様として慕う風俗嬢アゲハを沢尻エリカが演じている。
同作のロケ時には、あまりのギャラリーの多さに撮影が中止される事態となり、出演者たちが自らのSNSで協力を呼び掛けるなど緊迫した事態が続いていたが、無事昨年5月にクランクアップ。綾野は「皆さま、お待たせしました。映画『新宿スワン』完成いたしました。ようやくお届けできること、感謝の極みです。園子温組、スタッフ、キャストと共に魂を込めて暴れさせていただきました。遠慮なく、皆さまに爪痕を残す所存です。いざ」と感無量の様子。
山田、沢尻、伊勢谷もそれぞれ、「孤独で賢く不器用な彼(秀吉)は、今でも僕の中にとどまり続け、時折その凶暴性に精神を乗っ取られそうになります」(山田)、「アゲハを通してこの作品に恋をしました」(沢尻)、「以前から参加したかった園子温監督作品に初めてがっつり関わらせていただきました。全38巻からなる原作の壮大なスケールを感じさせる、まさにそんな作品に仕上がったと思います」(伊勢谷)と本作への思いをコメントしている。
そして新たに発表されたバースト側のキャストには、深水元基(関玄介役)、村上淳(時正役)、久保田悠来(洋介役)、豊原功補(山城神役)など。そして、ハーレムの幹部・葉山豊役には金子ノブアキ、社長・松方役には安田顕が決定。さらに裏社会を暗躍する高級クラブのママ・涼子役に山田優、龍彦にスカウトされるキャバ嬢・栄子役に真野恵里菜、関の彼女・梨子役に丸高愛実といった女性陣が華を添える。(編集部・井本早紀)
映画『新宿スワン』は5月30日よりTOHOシネマズ新宿ほかにて全国公開