『AKIRA』大友克洋、日本人初!仏アングレーム国際漫画祭で最優秀賞!
映画『AKIRA』などで知られる漫画家・アニメーション監督の大友克洋が、フランスで開幕した漫画の祭典「第42回 アングレーム国際漫画祭」で最優秀賞を受賞した。漫画祭オフィシャルサイトによると、同賞を日本人が受賞するのは初のことになるという。
「アングレーム国際漫画祭」は、漫画におけるカンヌ国際映画祭ともいわれるヨーロッパ最大規模の漫画の祭典。過去には「ドラゴンボール」の鳥山明が40周年特別賞(2013年)を、辰巳ヨシヒロが「劇画漂流」で世界の視点賞(2012年)を受賞するなど、過去にも多くの日本人が賞を受けている。
映画祭に寄せた動画で大友は「今回は素晴らしい賞をいただいて本当にありがとうございます」と喜びをコメント。「本当に信じられない気持ちで。近ごろあまり描いてないので、びっくりしていますけどね。こんな賞をいただいて。でも本当にありがとうございます。これを励みに何か、さらに作品を作っていきたいと思っています」と語っている。
大友は、1982年に「週刊ヤングマガジン」誌上で、第3次世界大戦終戦後の人工都市ネオ東京が舞台のSFコミック「AKIRA」の連載を開始。1988年には、自らの手でアニメ映画化し、日本だけでなく海外でも大ヒット。各国のクリエイターに多大な影響を与え、ハリウッドにおける実写版製作も企画されている。そのほか「童夢」「気分はもう戦争」「ショート・ピース」といった漫画作品を発表。また、映像作品ではアニメにとどまらず、『蟲師』などの実写作品も手掛けている。2005年にはフランス政府から芸術文化勲章シュバリエを、2014年には芸術文化勲章オフィシェを授与された。(編集部・入倉功一)