鈴木京香がもんぺ姿で銃後の母に!戦地に向かう息子役には三浦貴大
女優の鈴木京香が映画『おかあさんの木』で主演を務めることがわかった。映画の原作は、小学校の教科書に長年にわたって掲載された同名の作品。鈴木は「原作を読ませていただいたとき、母親の思いと子供の思いが寄り添った、悲しみの中にも人のぬくもりが残る優しい物語だと思いました」とコメントしている。
原作の「おかあさんの木」(ポプラ社刊)を記したのは児童文学者の大川悦生。戦後70年の今年、5月には大人向けの文庫としても発売される。鈴木が演じるのは、貧しいながらも必死に育て上げた7人の子供たちを次々と兵隊にとられ、そのたびに桐の木を植え、無事に帰るのを待つ母親・田村ミツ。自らが演じる役柄について、鈴木は「ミツは素朴で強い、まさに大地のイメージの女性です」とした上で、「家族を思うミツは私の中で当時必死に生きた日本の母親像とぴったりと重なりました」と語っている。また、時代の設定が戦時中ということで、劇中ではもんぺ姿も披露。「かっぽう着に加えもんぺもパッチも快適で気に入りました」と明かしている。なお、共演者として三浦貴大が7人兄弟の次男を演じるほか、田辺誠一、志田未来、奈良岡朋子も出演する。
今作でメガホンを取るのは『解夏』などの作品で知られる磯村一路監督。撮影は茨城・静岡・長野県を中心に3月上旬まで行われるという。映像化に際し、磯村監督は「わたしはこの母親のつらい悲しみを、今の時代、また次の世代へと伝えたいと思い、映画『おかあさんの木』を作ります」と抱負を語っている。(編集部・坂下朋永)
映画『おかあさんの木』は6月6日より全国公開