佐藤浩市、戦後70年特番の総合ナビゲーター!米軍ガンカメラ映像で空襲の真実に迫る
戦争終結から70年となる今年、TBSではJNN各局と共に大型報道特番「戦後70年 千の証言スペシャル 私の街も戦場だった」を東京大空襲の前日にあたる3月9日に放送することを決定した。総合ナビゲーターは俳優の佐藤浩市、再現ドラマの主演は注目の若手女優・杉咲花がそれぞれ務める。
本番組では、これまでほとんど取り上げられることのなかった「小型戦闘機による低空の空襲」に着目。現在、米軍機の翼に設置されたガンカメラによる映像が徐々に発掘されはじめており、その映像を徹底分析した結果、日本全土にわたり120以上の市町村が空襲に遭っていることが判明した。番組内では、ドキュメンタリーと再現ドラマを組み合わせながら、今回初めて発掘された貴重映像を放送する。
エグゼクティブプロデューサーの田代秀樹氏は、「当時、20歳だった人は90歳。戦争を知る人が実体験を語るぎりぎりの年」と危機感を募らせ、「より多くの方の証言を集めたいという思いから(番組を)『千の証言』というタイトルにした」と説明。番組プロデューサーの山岡陽輔氏は、「空襲を受けた街に足を運んで証言をとり、その言葉を映像に重ね合わせていった。当時の状況を実感していただけるはず」と意気込む。
また、佐藤の起用について山岡氏が、「やはり戦争を経験された方の息子世代、孫世代が伝えていかないと、戦争の記憶がどんどん薄れていってしまう。そういったことから、息子世代を代表する俳優として佐藤さんにお願いした」と理由を明かすと、田代氏は「われわれの思いが通じた」と納得の表情。佐藤本人も、シリアなどで民間人が戦争の巻き添えになる姿に心を痛めていたことから、参加を快諾したという。
さらに番組では、東京・中央本線、高尾山の麓にある「湯の花トンネル」入口で起きた列車への空襲をドラマで再現。「学校のカイダン」「夜行観覧車」などで知られる杉咲が主演を務めるほか、福田麻由子、奥貫薫、飯田基祐ら実力派俳優がキャストに名を連ね、疎開中の姉妹を襲った突然の悲劇を、事実に基づき活写する。(取材:坂田正樹)
報道特番「戦後70年 千の証言スペシャル 私の街も戦場だった」はTBS系にて3月9日放送 21:00~23:04