有吉の売れない時代を支えたのに全然おごってくれない」と広島のカリスマ・横山アナ恨み節
地元・広島ではミニシアターの動員記録を塗り替える大ヒットとなった映画『ラジオの恋』の全国公開を記念し、7日、東京・スペースFS汐留で“2次会付プレミア試写会”が行なわれ、主演を務めた中国放送(RCC)人気アナウンサー・横山雄二、時川英之監督が登壇。横山は「朝の生番組を13年やって、地元では“広島のカリスマ”、”天才”なんて呼ばれますが、東京の方は誰も知らないでしょ? すごいアウェイ感」と笑いつつ、「抽選で当たった方を2次会に招待する企画だったけど、せっかくだからみんなで(試写会のあと)飲みに行きません? おごります」と異例の提案をし、会場も大盛り上がりとなった。
広島のカリスマ・横山アナ 有吉の売れない時代を支えたのに 画像ギャラリー
同席の時川監督が「ぼくも海外から広島に戻って、横山さんを知ったんです。有吉(弘行)さん、アンガールズさん、劇団ひとりさんを、ある意味、育てた方なんです」と紹介すると、横山は「有吉がドン底のとき、東京では上島竜兵さん、広島に来たときはぼくが食わせてた」と昔話を披露。さらに「あいつはサイフも持たずに新幹線に乗ってきて、会うなり、服を買ってください、次の日は、この服に合う靴を買ってください、ですから。いまはあんなに売れてるのに、おごってくれない。ガッカリです」と得意の毒舌で沸かせる。
本作について横山は「居酒屋で監督と、映画の夢を語り合ったのが最初。それが作品になり、広島の方に愛され、全国の方に観てもらえるなんて。“オール広島チーム”で作り上げた」と話すと、時川監督も「戦後70年の年に、焼け野原になった土地から立ち上がったいまの広島を切り取りたかった。広島以外の方にも楽しんでほしいです」と、公開への感慨を明かしていた。
広島を舞台に、時代の移り変わりから意欲を失いかけたラジオパーソナリティ(横山)が、ある少女との不思議な出会いを通して、心の奥にある大切な何かを思い出すファンタジードラマの本作。広島出身の時川監督は、これまで海外のディスカバリーチャンネル・アジアなどで活躍。挿入歌には、同じく広島出身の矢沢永吉の「トラベリン・バス」と「アイ・ラヴ・ユー,OK」が使われ、ラジオ愛、広島愛にあふれる作品となっている。この日は、プロ野球・広島東洋カープを愛し応援する“カープ女子”のリーダー的存在で読者モデルの大井智保子もイベントに登場し、華をそえた。(取材/岸田智)
映画『ラジオの恋』は2月21日より東京・新宿武蔵野館ほかで全国公開