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スティーヴ・カレル&マーク・ラファロが激変!『フォックスキャッチャー』で驚異の役づくり

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左からジョン・デュポン役のティーヴ・カレル、ジョン・デュポンとデイヴ・シュルツ(本人)、デイヴ・シュルツ役のマーク・ラファロ
左からジョン・デュポン役のティーヴ・カレル、ジョン・デュポンとデイヴ・シュルツ(本人)、デイヴ・シュルツ役のマーク・ラファロ - Photo by Scott Garfield (C)MMXIV FAIR HILL LLC. ALL RIGHTS RESERVED 写真:AP/アフロ

 映画『フォックスキャッチャー』での演技でそれぞれ第87回アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞にノミネートされたスティーヴ・カレル(『40歳の童貞男』)とマーク・ラファロ(『アベンジャーズ』)が役づくりについて語った。本作は『カポーティ』のベネット・ミラー監督が1996年に起きた五輪金メダリスト射殺事件を映画化した狂気の人間ドラマで、カレルはデュポン財閥の御曹司ジョン・デュポン、ラファロは彼に射殺されるレスリング五輪金メダリストのデイヴ・シュルツにふんしている。

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 映像や本といった資料からデュポンについて徹底的なリサーチを行った上、彼の陰鬱(いんうつ)なしぐさや話し方、呼吸の仕方を身に付けるべく「ヘッドフォンで彼の声を聞きながら歩き回ったりもした」というカレルは、撮影前には3時間かけて特殊メイクを施し病的な雰囲気のデュポンとうり二つに。そして2歳のときに両親が離婚して以降、冷たい母親と二人で巨大な屋敷に住むことになったというデュポンが持つ背景から、彼の内面を理解していったという。

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 「僕は、彼のことをとてつもなく悲劇的な人だと捉えている。すごく孤独で悲しい人だ。彼のことを悪者だとは考えなかった。この映画は、ジョン・デュポンが、他人とコネクトすることを切望していたことを描くものだと思う。僕は、彼が性的な意味ではなく、感情的な意味で誰かとつながりたいと思っていたんだと解釈している。肉体的な意味でもね。そこが悲しいんだ」。

 一方、世界レベルのレスラーからレスリングの指導を受けたというラファロは、「準備期間の初期に、僕はデイヴ・シュルツの親友の一人に会うことができたんだ。その人は、フォックスキャッチャー農場に住んでいたことがある。彼が、僕にとってのテクニカルアドバイザー的存在を果たしてくれたんだよ。(デイヴの妻)ナンシー・シュルツと彼女の子供たちとも仲よくなった。7か月の準備期間中、僕らは一緒になって探索したんだ。ここに出てくる人たちについての思い出話を、僕らは、彼らに積極的に語ってもらったよ。ある意味、ジャーナリストが取材をするようなプロセスだったな」と振り返っている。

 そんなラファロも後退した毛髪にもじゃもじゃのひげなどルックスまできっちりデイヴに近づけており、内面から外見まで見事に表現したカレルとラファロの演技合戦は緊張感で張りつめている。(編集部・市川遥)

映画『フォックスキャッチャー』は2月14日より新宿ピカデリーほか全国公開

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