ヴィゴ・モーテンセン主演でハイスミスの「殺意の迷宮」を映画化!4月日本公開
ヴィゴ・モーテンセン主演で、『太陽がいっぱい』の原作者としても知られるパトリシア・ハイスミスの傑作小説「殺意の迷宮」を映画化した『The Two Faces of January』の邦題が『ギリシャに消えた嘘』に決まり、4月11日より日本公開されることがわかった。ギリシャのアテネとクレタ島からトルコのイスタンブールへと舞台を移しながら、詐欺師(ヴィゴ)とその美貌の妻(キルステン・ダンスト)、図らずも彼らの犯罪に加担してしまった青年(オスカー・アイザック)の逃避行が描かれる。
本作は1962年、アテネでツアーガイドをしている米国人青年ライダルが旅行中のリッチで洗練されたチェスター&コレット夫妻に魅了され親しくなるも、チェスターがホテルの部屋に現れた探偵を誤って殺害、ライダルがその後始末を手助けしたことで始まるサスペンス。チェスターは大勢の投資家を欺き大金を奪った詐欺師だったため3人は逃走することになるが、次第に親密な関係となるライダルとコレットにチェスターは平常心を失っていき、後戻りできない破滅への道を突き進んでいく……。
魅惑的なまでに屈折したハイスミス的なキャラクターたちの心理戦を切なくもスリリングに映し出したのは、これが長編監督初挑戦となる『ドライヴ』の脚本家ホセイン・アミニ。プロデューサー陣には『裏切りのサーカス』のメンバーが名を連ねている。(編集部・市川遥)
映画『ギリシャに消えた嘘』は4月11日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開