『理由なき反抗』の脚本家スチュワート・スターンさん死去 92歳
映画『理由なき反抗』『レーチェル レーチェル』『硫黄島の英雄』などの脚本を担当したスチュワート・スターンさんが、現地時間2日、がんのためシアトルの病院で亡くなったことがわかった。92歳だった。Deadline.comなど複数のメディアが報じた。
スチュワートさんが脚本を務めた映画『ベンジー(原題) / Benjy』(1951)は、第24回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞。翌年には共同執筆した映画『テレサ(原題) / Teresa』でアカデミー賞原案賞にノミネートされたほか、1968年に第41回アカデミー賞の脚色賞に映画『レーチェル レーチェル』でノミネートされた。また映画だけではなくテレビドラマの脚本も手掛けており、彼が執筆したテレビミニシリーズ「シビル(原題) / Sybil」(1976年)はエミー賞を受賞した。
全米脚本家協会のハワード・ロッドマンは彼の死を悼み、これまで会った誰よりも寛容な人だったと振り返った。「彼は自分の感情を表現できる人で、一緒にいる人もその恩恵を受けました。一緒に会話をしているうちに涙したことが何度もあります。悲しみからではなく、彼が惜しみなく語ってくれた真実に涙が出てきたのです。彼の死はとても残念です。92歳でしたが、永遠に生き続けるべき人でした」とコメントしている。(澤田理沙)