ケイト・ブランシェット、年取りすぎで『シンデレラ』継母役になったと自虐ジョーク
第65回ベルリン国際映画祭
現地時間13日、第65回ベルリン国際映画祭で映画『シンデレラ』がコンペティション外として上映され、ケネス・ブラナー監督、ケイト・ブランシェット(継母役)、ヘレナ・ボナム=カーター(フェアリー・ゴッドマザー役)、リリー・ジェームズ(シンデレラ役)、ステラン・スカルスガルド(大公役)、リチャード・マッデン(王子役)、衣装デザインのサンディ・パウエルらが会見を行った。
本作は、シンデレラを現代の技術で実写化したディズニー映画。「一番大変だったのは期待に応えなくてはいけないこと。世界中の6歳をがっかりさせるわけにはいかないわ」とパウエルが言うコスチュームは、CGの効果もあいまって息をのむ美しさだ。「でもトイレには入れないの。サンディ(・パウエル)は天才だけど、必ずしも快適さが優先されるわけではないから」とヘレナがそのコスチュームで演じる苦労も明かした。
あまりにもよく知られたストーリーを映画化することについて、ブラナー監督は「オリジナルのディズニーアニメ『シンデレラ』はここで65年前に上映されているし、“シンデレラストーリー”という表現もしばしば使われる。それはなぜだろう、どうしてそれほどまでに意識に上るのか、というところから考え始めた」と製作のプロセスを語った。
美しくも底意地の悪い継母を演じたのがケイト。配役を見て、ケイトがシンデレラで、ヘレナが継母と思い込む人もいたようだが、ケイトは「わたしはシンデレラをやるには年を取りすぎているし、魔法使いをやるには面白味がないから、残った継母になっちゃった」とジョークで答えた。
ディズニー大作にふさわしく、出演者がズラリと並んだ豪華な会見は、貫禄と余裕を感じさせるケイトに、会場を沸かせるヘレナ、ほかの人の発言に朗らかに笑うリリーと、それぞれの個性が表れ、配役の妙を感じさせるものとなった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)
映画『シンデレラ』は4月25日より全国公開