新垣結衣、教え子にサプライズで卒業式
映画『くちびるに歌を』の初日舞台あいさつが27日、新宿ピカデリーで行われ、新垣結衣、木村文乃、桐谷健太、三木孝浩監督、そして劇中で新垣演じる中学教師の生徒役を務めた合唱部キャスト12名が出席。イベントの終盤にはサプライズで卒業式も行われ、“新垣先生”から代表で卒業証書を受け取った生徒役の恒松祐里は、涙をにじませつつ「この1年間すごく楽しくていい経験になりました」と明るい声で喜んだ。
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同作はシンガー・ソングライター、アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を題材にしたテレビドキュメントから着想を得た中田永一の小説を実写化した感動作。輝かしい才能を持つピアニストだった臨時教員の女性が、生まれ故郷の中学校の合唱部顧問として生徒たちと心を通わせていく姿を描く。
イベント冒頭では生徒役の12名が「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を合唱し会場は感動的な雰囲気に。これまでにもプロモーションでその歌声を聴いてきた新垣は、「会場で聴くたびに本当に良くなっていくし、毎回違う歌声と表情が見えてきて、今アンジェラ・アキさんの『手紙』を聞くと、みんなの声をイメージするくらい。すてきな思い出をくれてありがとうございます」と感謝の気持ちと共に生徒たちの成長に目を細めた。
舞台あいさつの終盤にはサプライズで卒業式も行われ、新垣は生徒ひとりひとりへ祝辞を読み上げると「まだこれからも宣伝活動は続きますが、映画がお客様のもとに旅立っていく公開初日をもって、あなたたちが中五島中(劇中の中学校)の全過程を終了したことを証明し、お祝い申し上げます」と教え子たちにメッセージを贈った。
さらに、最後のあいさつでは自身にとっても思い入れ深い作品になったことを語った新垣。「いろいろ悩む事もあったけど、三木監督が撮影前に『この作品は一歩前に出る勇気を与えられる作品にしたい』と言っていて、まさにそういう映画になっていると思います」と語り、「今度つらいことがあったら、この映画を観て生徒たちの歌声に勇気をもらって前に進みたいと思っています」と胸いっぱいの表情を見せた。(中村好伸)
映画『くちびるに歌を』は公開中