高倉健さんの泣ける名作『遙かなる山の呼び声』がブルーレイ化
高倉健さんの代表作『遙かなる山の呼び声』がブルーレイ化されることが明らかになった。
映画『遙かなる山の呼び声』(1980)は、『幸福の黄色いハンカチ』(1977)で任侠(にんきょう)映画のスターからのイメチェンを図った健さんが再び同作の名匠・山田洋次監督とタッグを組んだ感動ドラマ。北海道の緑豊かな根釧原野を舞台に、女手一つで牧場の経営と幼い息子の子育てに奔走するシングルマザー(倍賞千恵子)と、そこにふらりとやって来たワケありの男(高倉健)との交流を描く。
幼いながらも母を懸命に支える息子を表情豊かに好演した吉岡秀隆と、『幸福の黄色いハンカチ』の可憐(かれん)な女性像とはガラリと異なる役どころをこなした倍賞千恵子との絶妙なアンサンブル。そして、寡黙(かもく)だがおとこ気あふれる男性像という持ち前のイメージはそのままに、草原で馬を駆る健さんは日本の映画史に残る雄姿。はじめは警戒していた母子がしだいにこの男の誠実さ、心優しさに魅せられ新たな「家族」を築きつつあるころ、男の過去が明かされ……。そして迎える衝撃的かつ感動的なエンディングで見せる、健さんの「男の涙」は涙なしに観られない。
そんな名シーンの数々が、山田組の近森眞史カメラマンの監修により、ブルーレイのための完全ニューマスターでよみがえる。(編集部・石井百合子)
「遙かなる山の呼び声」ブルーレイ(価格:3,300円+税)は松竹より5月8日発売予定
※商品仕様、特典などについては変更になる可能性もあります