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ダライ・ラマ14世とチベットに迫ったドキュメンタリー、6月公開

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映画『ダライ・ラマ14世』メインビジュアル
映画『ダライ・ラマ14世』メインビジュアル - (c) Buenos film

 足掛け6年の取材を経てダライ・ラマ14世とチベットに迫った映画『ダライ・ラマ14世』が、6月よりユーロスペースで公開されることが決まった。

 『ダライ・ラマ14世』は、混沌(こんとん)とした世界情勢の中、未来のために世界中を駆け回るダライ・ラマ14世のドキュメンタリー。一人の僧侶として日々の行いを学ぶ姿から、お茶を飲み、鼻をかみ、大笑いもする普段の姿、さらには東京の街頭で募った質問に時に真剣に、時にユーモラスに答える姿まで映し出す。

 また、1959年に中国の侵略と弾圧によって亡命を余儀なくされたダライ・ラマ14世とチベットの人々が亡命政府を作り上げたインドのダラムサラ、ラダックでも取材を敢行。英語、チベット語、ヒンディー語、そして未来の対話のために中国語をも学び、「あるもので満足しています」と豊かな表情で口をそろえる子供たちからは、日本人が学ぶことも多いだろう。

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 2008年3月、中国チベット自治区でチベット人による大規模な暴動が起きてチベットの自由を求めるデモに発展し、北京オリンピック直前には聖火リレーの妨害が連日のように報道されたが、その時もダライ・ラマ14世は「オリンピックの精神を尊重し絶対に妨害してはならない」と非暴力を説いていた。それから7年がたつのにもかかわらず依然として存在するチベット問題、そして平和について改めて考えるきっかけとなる作品になっている。

 監督は光石冨士朗、語りは柄本佑が担当した。(編集部・市川遥)

映画『ダライ・ラマ14世』は6月よりユーロスペースにて公開

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