『6才のボクが、大人になるまで。』リチャード・リンクレイター監督、型にはまらない映画を製作か?
映画『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー賞監督賞にノミネートされたリチャード・リンクレイター監督が、新作『ホエアド・ユー・ゴー、バーナデット(原題) / Where'd You Go, Bernadette』への監督交渉に入っていることがThe Hollywood Reporterによって明らかになった。
本作は、映画『フォックスキャッチャー』のミーガン・エリソンの製作会社アナプルナ・ピクチャーズと、映画『ハンガー・ゲーム』のニーナ・ジェイコブソンの製作会社カラー・フォースが企画している作品。作家マリア・センプルの同名ベストセラー小説を映画化する予定だ。脚本は、映画『(500)日のサマー』『きっと、星のせいじゃない。』のスコット・ノイスタッターとマイケル・H・ウェバーが脚色することになっている。
そのストーリーは、広場恐怖症の母親で建築家のバーナデット・ブランチが、南極大陸へ家族旅行に行く前に突如行方不明になってしまう過程を、15歳の娘ビー・ブランチの視点でつづっている。同作は、ナレーション、手紙、Eメール、書類、契約書などで主人公のバーナデットを浮き彫りにしていくため、従来の小説と一線を画している点でも注目の作品。
リンクレイター監督の前作『6才のボクが、大人になるまで。』は、12年間の撮影を通して描いた作品で、今作も型にはまらない作品のようで、まさにリンクレイター監督が適任かもしれない。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)