松田龍平、赤ちゃんの泣き声に頭真っ白でタジタジ
俳優の松田龍平が12日、都内で行われた映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』完成披露舞台あいさつに、阿部サダヲ、二階堂ふみ、西田敏行、松尾スズキ監督と共に出席した。イベント中松田は、自分が話し始めると泣き出す赤ちゃんに翻弄(ほんろう)され、タジタジだった。
本作は、人気漫画家・いがらしみきおの「かむろば村へ」を原作とした、リアルとファンタジーの間をいく爽やかなエンターテインメント快作。田舎から遠く離れたかむろば村を舞台に、“お金恐怖症”の青年・タケ(松田)が、くせ者だらけの村人に助けられながら、1円もジヌ(銭・お金を意味する東北地方の方言)を使わない生活を送る姿がコミカルに描かれる。
お金を使わない生活について質問された松田が、「もしお金がなかったら……」と話し始めると、どこからか聞こえる赤ちゃんの声。その後、頭が真っ白になったのか、言葉を失った松田に、松尾監督は「こういうのが入ったら簡単にわけわかんなくなる(笑)」とチクリ。松田は「はい、そうなんです」とあっさり認めると、「とにかく大変だなぁ」と続けてその場を切り抜けた。
その後、それぞれのキャストは自身の役どころを紹介。「(これまでの)役のイメージで暗そうとか物静かな人と思われているんですが、今回はキャピキャピした女子高生を思う存分に演じました」と話す二階堂に、松尾監督は「エロい部分も注目です」とニヤリ。阿部が「村長でカッコイイ男の役なので、(体重を)増量して挑んでいます」と胸を張ると、神様を演じた西田も「俗っぽくて人間くさくて、愛すべき人物です」と自身のキャラクターに自信を見せた。
この日は、「ジヌよ~さらば~」の掛け声と共にキャスト陣がコイン&お札チョコを客席に投げ入れるプレゼント企画も実施。途中、電源が落ちるハプニングもあったが、無事に再開すると、松尾監督は「映画は面白い気持ちで観るとどんどん面白くなるものだと思います。この映画のヒットと(出演者の)松たか子さんの安産を願っています」と作品をアピール。松田も「何も考えずに楽しんでください」と自信をうかがわせるコメントでイベントを締めくくった。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』は4月4日より全国公開