ハリウッド実写版『AKIRA』また製作中断か…進展ないと監督
昨年、再開が報じられていたハリウッド実写版『AKIRA』の製作がまたも頓挫しているようだ。メガホンを取るジャウマ・コレット=セラ監督がColliderに語っている。
米ワーナー・ブラザースの下、数年前から企画が進行しながら、度重なる監督交代などで製作が棚上げになっていた同作。セラ監督も、一度監督に就任した後に製作が中断となり辛酸をなめていたが、昨年、映画情報サイトWE GOT THIS COVEREDのインタビューで製作再開に言及。「日本に行って、そこで撮影したいと思っているんだ!」などと撮影プランを語っていた。
しかし現地時間8日に、最新作『ラン・オールナイト』のインタビューに応じたセラ監督は、Colliderから『AKIRA』の進行状況を尋ねられると「何も、何もないよ」と回答。ここ数年は、リーアム・ニーソンとタッグを組んだ『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』の製作に集中していたため、しばらく休養するといい、実写版『AKIRA』実現の可能性について、「そいつはワーナー・ブラザースの問題さ」とコメント。製作が事実上頓挫していることをうかがわせた。
『AKIRA』は大友克洋が発表した漫画、ならびに同作を原作にしたアニメーション映画。近未来の東京を舞台に、超能力を持った少年・アキラをめぐる攻防が描かれている。実写版の製作にあたっては、監督の交代劇だけでなく、米ワーナーが製作費を削減したことも度重なる製作中断の原因になっているようだ。(編集部・入倉功一)