富野由悠季、全否定!「Vガンダム」ブルーレイ化で「何がダメなのか探してください」
「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督が1993年に発表したテレビアニメ「機動戦士Vガンダム」のブルーレイボックス化が決定した。本作について富野監督は「全否定したい」と語っており、ブルーレイ化についても「何がダメなのか探してください」とコメントをしている。
「Vガンダム」は、宇宙世紀を舞台にした「ガンダム」としては、現時点で最後のテレビシリーズとなる作品。宇宙世紀153年、モビルスーツの操縦において天才的な技能を持つ少年ウッソ・エヴィンが、地球連邦政府に対して独立を宣言したザンスカール帝国に対抗するレジスタンス組織リガ・ミリティアに参加。同組織が開発した機体ヴィクトリーガンダムに搭乗し、戦場で活躍する姿を描く。
メカニカルデザインは、ガンダムファンにはおなじみの存在である大河原邦男とカトキハジメ、さらに「マクロス FRONTIER」の石垣純哉が担当。「機動武闘伝Gガンダム」の逢坂浩司がキャラクターデザインを務めるなど、豪華スタッフが集結。放送から20年近くが経過した現在も、一部ファンから熱狂的な支持を集めている。
そんな本作について富野監督は、「この作品は全否定したいと思っているものです」とコメント。「このような結果になったのは、全て監督の責任です」と当時を振り返りながら、否定の理由について「何かの間違いでこのBlu-rayで見た方は『機動戦士Vガンダム』の何がダメなのかを探してみてください。そこから気付ける人がひとりでもいらっしゃればBlu-rayとして出した意味があると思っています」とつづっている。
映像は、ニューマスターポジフィルムによるHDテレシネ&HDリマスターを施して最高の画質を追求。「Vガンダム」初となるオーディオコメンタリーを収録するほか、スタッフインタビューなどを収録したブックレットや特製イラスト集も封入されている。ボックスアートはカトキハジメが、さらにインナージャケットも豪華スタッフが新規に描き下ろした、ファン垂涎(すいぜん)ものの仕様になっている。(編集部・入倉功一)
「機動戦士Vガンダム Blu-ray Box I」は7月24日、「機動戦士Vガンダム Blu-ray Box II」は9月25日発売 価格:3万4,000円(各税抜き)