『寄生獣』伊映画祭でヨーロッパ初上映!『永遠の0』に続き受賞なるか
俳優の染谷将太主演で岩明均の人気コミックを実写映画化した『寄生獣』が、現地時間4月23日~5月2日にイタリアで開催される第17回ウディネ・ファーイースト映画祭でヨーロッパ初上映されることが明らかになった。
ウディネ・ファーイースト映画祭は、1999年より毎年4月末に開催され、東アジアおよび東南アジアの作品をヨーロッパに紹介することを目的としている。これまで大作からミニシアター作品まで幅広いジャンルの日本映画が上映されており、海外への情報発信地としても注目されている映画祭だ。今年度は10の国と地域から56作品が上映される予定で、4月23日には特別功労賞を受賞した久石譲がスペシャルコンサートを開催することが決定している。
メガホンを取った山崎貴監督は、2006年に『ALWAYS 三丁目の夕日』、2008年に『ALWAYS 続・三丁目の夕日』、2014年に『永遠の0』で同映画祭に選出されており、今回で4度目の参加。昨年は『永遠の0』で、2009年の滝田洋二郎監督作『おくりびと』以来5年ぶりとなる観客賞の最高位「ゴールデン・マルベリー賞」を受賞している。同映画祭で同じ監督の作品が2年連続で観客賞の最高位を受賞したことはなく、もし本作が受賞すると映画祭史上初の快挙となる。
映画祭最高責任者のサブリナ・バラチェッティ氏は「『寄生獣』は、現代社会のウイルスへの恐怖感を反映しながらも、ブラックコメディーと終末的なサイエンスフィクションのちょうど中間という難しいツボを押さえています。おかしくも恐ろしい、現代の空気を驚くほどとらえた作品です」と選出理由を説明している。
『寄生獣』は人を食べる寄生生物(パラサイト)と、そのうちの1匹を右手に宿した高校生の戦いを描いた人気コミックを、『永遠の0』で第38回日本アカデミー賞最多8冠を獲得した山崎監督がVFXを駆使して実写化したSFサスペンス。昨年11月29日の公開後、観客動員数150万人を突破する大ヒットを記録している。4月25日には、後編にあたる『寄生獣 完結編』の公開を控えている。(編集部・吉田唯)
『寄生獣 完結編』は4月25日より全国公開
第17回ウディネ・ファーイースト映画祭は現地時間4月23日~5月2日にイタリアで開催