現代の百貨店の形態を作り上げた男、ハリー・セルフリッジを描いたドラマとは?
英国ITVで放映中の人気テレビドラマ「セルフリッジ 英国百貨店」の第3シーズンについて、主演ジェレミー・ピヴェンが語った。
【動画】ジェレミー・ピヴェンが悪役に!『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』
同作は、シカゴの百貨店マーシャル・フィールズの創業者として成功を収めたハリー・セルフリッジ(ジェレミー・ピヴェン)が、20世紀初頭のロンドンで百貨店を開業する物語。当時のファッションはもちろんのこと、商売の仕方、作法や礼儀などさまざまなアングルでも楽しめる作品。
すでに第4シーズンの放映も決定していることについて「この番組は、英国を含め海外で評判が良い。視聴者もずっと欠かさず観てくれているが、まだアメリカでは視聴者はそこそこなので、(一挙に視聴率を上げるため)今回アメリカに来たんだ」と答えた。また、マーシャル・フィールズを訪れたこともあるそうで、「僕、母、祖母もこの百貨店に行ったことがある。来客への対応が素晴らしかったよ!」とも語った。
ジェレミー演じるハリー・セルフリッジとは「彼は19世紀後半の起業家で、シカゴの百貨店マーシャル・フィールズで名をはせ、1908年に海外事業のために英国のロンドンに降り立つが、そこではショッピング文化が確立していないことに気付く。そこで彼は自分でいろいろ発案していくんだ。ある意味、ハリー・セルフリッジこそが、今日の百貨店の商売形態を作り上げたと言っても過言ではない。特に、大きなショーウインドーなどは彼のアイデアだ。また、彼は非常に個性的で、ひと芝居うつようなことも好きだったり、素晴らしい家族や妻ローズも居るが、ギャンブル好きで、舞台のスターと恋してしまうこともある」と語った。
第1シーズンでハリーが女好きであることがわかり、第2シーズンでは妻ローズと和解しようとするが、最後のエピソードで妻が重い病気にかかる。そして第3シーズンでは「彼は最初のシーズンでショーマンとしてスタートし、エネルギーにあふれ、情熱をもって大志も抱いている。当時の彼には勝つことだけが意味があった。だがその過程で、自分が最も大切だと思っていたものを失いかけていく。それは、妻との愛だ。彼女が居なければ、自分の人生も意味がないと気付き始め、ようやく彼女を取り戻したときに妻が重病であることを告げられる。そして第3シーズンは、妻の葬式で彼が迷走状態にあり、娘の結婚も控えているところから始まる」と語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)