ベン・スティラー&アマンダ・セイフライドを直撃!『イカとクジラ』監督と組んだ新作とは?
映画『イカとクジラ』『フランシス・ハ』などでおなじみのノア・バームバック監督が、新作『ホワイル・ウィアー・ヤング(原題) / While We're Young』についてベン・スティラー、アマンダ・セイフライドと共に語った。
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本作は、ドキュメンタリー映画監督ジョシュ(ベン)と妻コーネリア(ナオミ・ワッツ)が、気ままな生活に行き詰まりを感じ始めていたある日、若いカップルのダービー(アマンダ)とジェイミー(アダム・ドライバー)に出会ったことで、人生に新たな息吹がもたらされ、自分たちの価値観を見つめ直していくというドラマ。
今作では、中年カップルが若者との間にギャップを感じる様子が描かれているが、実生活で同様に感じるときは「ある時期から、若者が聴く音楽に付いていけなくなり、自分が気に入ってるビースティ・ボーイズの曲ばかりを聴いているときだね(笑)。特に大人になったと感じたのは、子供が初めて生まれたときだ。そのときに責任を感じたよ」とベンが明かした。
主人公ジョシュをドキュメンタリー監督として描いたことについて「企画当初は、映像に関わっている人物で、若者ジェイミーとコラボできるというアイデアがあった。ドキュメンタリーは、もちろんそれだけではないけれど、(人の)人生を映像化し、(映像加工など)あえて大げさなことをしない。主人公は長編映画の監督ではないと思ったんだ。さらに、彼ら2人の仕事ぶりを通してそれぞれ世代(主人公の40代と若者の20代)を代表して表現でき、観客もそれに反応できると思った」とバームバック監督は語った。
バームバック監督との再タッグについて、ベンは「映画『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』の撮影は、よりリラックスしていた気がする。今作も前作と同様の小さな撮影クルーだったが、常にノアは集中して撮影していることは変わらない。前作ではエネルギーにあふれたロサンゼルスの街並みが表現され、今作ではニューヨークの常に変化する街並みが描かれるんだ」と語った。一方アマンダは、ダービーという女性を通して学んだことは「彼女はあまり先のことを心配していない。でもわたし自身やこの映画業界では、常に何か心配事を抱えている。だから、彼女のようにもっと緊張感をほぐしてやろうと思った」と語った。
映画は、中年夫婦が若者との交流を経て新たな自分たちを見いだす姿を、ユーモアとシリアスな部分を交錯させて描いていて、共感できる作品だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)