セクシー女優・波多野結衣、“女体盛り”に挑戦した台湾映画の製作秘話を語る
セクシー女優・波多野結衣が本格女優デビューを飾った台湾映画『サシミ』(パン・チーユエン監督)が4月24日、台湾で公開される。ワールドプレミア上映された第10回大阪アジアン映画祭では、ツァイ・ミンリャン監督作品でおなじみの主演俳優リー・カンションが日本語のセリフに挑んでいることや、波多野の「女体盛り」シーンが話題沸騰に。その製作秘話を波多野が語った。
本作は、リー演じる台湾の寿司職人が主人公。ある理由で一人息子を残して去った妻が忘れられず、うり二つのセクシー女優・夏美に勝手に手紙を送り続けていた。その夏美が、東日本大震災や共演男優がHIV感染を苦に自死する事件をきっかけに、台湾に逃避してくることに。運命の出会いを果たした2人が、美しい海辺の街で繰り広げるラブ・ミステリーだ。
波多野は「セクシー女優界のリン・チーリン」の異名を持ち、台湾で絶大な人気を持つ。数年前から映画出演依頼があったそうだが、本作を選んだ理由について「『女体盛り』シーンがあると知り、わたしも初めてなのでどういう感じになるのかと興味がありました。また、役の設定が同じ職業ということもあり、自分と似たところが多々あったので演じやすいかなと思ったんです」と語る。
2役という難役を演じるにあたって、波多野は撮影前に約2週間の演技指導を受けた。しかも相手は演技派であり、数々の国際映画賞をツァイ監督にもたらしてきたリーだ。台湾スタッフ中心の現場でコミュニケーションが取れるのか? という不安もあったという。そんな波多野の緊張と雑念を振り払ってくれたのは、ほかでもないリーだった。
波多野は「下手クソな演技のはずなのに、笑顔で褒めてくださるんです。それに最初、リーさんのセリフは中国語でわたしは日本語だったんですけど、リーさんが『それはおかしい。僕が日本語で話します』と急きょセリフを日本語に。撮影現場で、一生懸命日本語を覚えている姿を見て本当に素晴らしい方だなと思いました」と振り返った。
もっとも日本人から見ると、「女体盛り」シーンは悪しき文化と不快に思う人も多いだろう。しかし波多野は「外国の方にとっては憧れがあるのでしょうね。刺身を盛られている間じっとしているのは大変だったのですが、キレイに飾っていただいて、芸術だと捉えてもらったのではないかと思ってます」と持論を語った。波多野は今後も女優業に力を入れていきたいという。(取材・文:中山治美)