パトリシア・ハースト誘拐事件が映画化
1974年に全米中を騒がせたパトリシア・ハーストの誘拐事件を描く映画が始動していることが明らかになった。Deadlineや複数のメディアが報じている。
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20世紀フォックスの傘下にあるFox 2000のエリザベス・ギャブラーが、作家ジェフリー・トゥービンによるパトリシア・ハーストを題材にしたタイトル未定の伝記本の映画化権を獲得したことで明らかになった。製作は、映画『ハンガー・ゲーム』シリーズのニーナ・ジェイコブソンと映画『ワールド・ウォー Z』の製作総指揮を務めたブラッド・シンプソンの制作会社カラー・フォースが担当する。脚本は、映画『ビッグ・アイズ』のスコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキーが脚色することになっている。
パトリシア・ハーストは、カリフォルニア大学バークレー校の2年生のとき、左翼過激派グループ、シンビオニーズ解放軍(SLA)に誘拐され、家族が身代金を払おうとしたものの、彼女は自身の名前をタニアに変え、SLAに加わった声明を発表して世間を騒然とさせた。その後、彼女はサンフランシスコでグループの仲間と銀行強盗に入り、1年間の逃亡生活の後に逮捕され、22か月の牢獄生活を経て出所した。彼女の祖父は、映画『市民ケーン』のモデルとなった新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストさん。
キャストには、ジェニファー・ローレンスを考えているようだが、まだ企画初期段階で決まっていないようだ。ジェフリー・トゥービンの原作は、2016年に出版社ダブルデイによって出版される予定。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)