ドリームワークスの新作アニメが大ヒットで首位!キュートなエイリアンと少女の冒険物
全米ボックスオフィス考
先週末(3月27日~3月29日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、『ヒックとドラゴン』や『マダガスカル』シリーズなどで知られるドリームワークス・アニメーションの新作『ホーム(原題) / Home』が初登場1位に輝いた。興行収入は5,210万7,731ドル(約62億5,292万7,720円)。これは2013年に20世紀フォックスと配給契約を結んでから、ドリームワークス・アニメーションにとって最大のオープニング興収となっている。(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル120円計算)
『ホーム(原題)』は、『ヒックとドラゴン』で製作総指揮を務めたティム・ジョンソンが監督した3Dアニメーション。人間の少女・ティップと紫色のエイリアン・オーが友情を育み、地球を舞台に繰り広げる冒険を色鮮やかに描く。歌手のリアーナがティップの声を、テレビドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のジム・パーソンズがオーの声を担当している。
近年の興行不振で今年初めに500人の大規模リストラを行ったドリームワークス・アニメーションにとって、『ホーム(原題)』は今年公開する唯一の作品。続編以外では『カンフー・パンダ』『モンスターVSエイリアン』に続き同社史上第3位の大ヒットスタートを切った本作が、今後どれだけ成績を伸ばせるのか注目される。
『メン・イン・ブラック3』などの脚本家イータン・コーエンがメガホンを取ったR指定コメディー『ゲット・ハード(原題) / Get Hard』は興収3,380万3,253ドル(約40億5,639万360円)という好成績で2位デビュー。詐欺で刑務所に入ることになった億万長者(ウィル・フェレル)が、自宅の使用人(ケヴィン・ハート)に頼み、刑務所内で他の受刑者にナメられないように訓練してもらうことになる。
また、セックスで人から人に移っていく呪いを描いたホラー『イット・フォロウズ(原題) / It Follows』は拡大公開され、前回の19位から5位に大幅アップ。配給のRADiUS-TWCは次の週末もさらに公開館を増やす予定だ。4館で限定公開された、『イカとクジラ』で知られるノア・バームバック監督の新作『ワイル・ウィアー・ヤング(原題) / While We're Young』は館アベレージ5万6,922ドル(約683万640円)のヒットを記録し、こちらも拡大公開が予定されている。ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アマンダ・セイフライドら出演で、若いカップルに出会って戸惑いながらも変わっていく中年カップルの姿をつづったコメディードラマだ。
今週末は、人気カーアクションシリーズ第7弾『ワイルド・スピード SKY MISSION』、ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ共演のドラマ『ウーマン・イン・ゴールド(原題) / Woman In Gold』が公開される。(編集部・市川遥)
3月27日~3月29日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ホーム(原題) / Home』
2(初)『ゲット・ハード(原題) / Get Hard』
3(1)『ダイバージェント・シリーズ:インサージェント(原題)』
4(2)『シンデレラ』
5(19)『イット・フォロウズ(原題) / It Follows』
6(5)『キングスマン:ザ・シークレット・サービス(原題) / Kingsman: The Secret Service』
7(6)『ドゥー・ユー・ビリーブ?(原題) / Do You Believe?』
8(3)『ラン・オールナイト』
9(7)『ザ・セカンド・ベスト・エキゾチック・マリーゴールド・ホテル(原題) / The Second Best Exotic Marigold Hotel』
10(4)『ザ・ガンマン(原題) / The Gunman』