秦基博の歌声響く!河瀬直美監督『あん』予告編
樹木希林主演の河瀬直美監督最新作『あん』から予告編が公開され、秦基博が書き下ろした主題歌「水彩の月」の一部が披露された。
ドリアン助川の同名著書を基にした本作は、小さなどら焼き屋を舞台に、元ハンセン病患者の老女・徳江(樹木)と周囲の人々が「人生」を問いかける魂の物語。樹木の孫娘・内田伽羅が出演しているほか、永瀬正敏、水野美紀、浅田美代子、市原悦子ら実力派俳優陣が名を連ねている。
公開された予告編は、樹木と永瀬ら周囲の人々が心を通わせていく過程で、厳しい現実に直面する姿を切り取ったもの。桜やおいしそうなどら焼きといった美しいものが映し出される一方で、元ハンセン病患者の徳江に対する周囲の無理解も描かれており、樹木の「こういう仕事を一度してみたかったの」というセリフに胸を締め付けられる。
そうした笑顔と涙が交錯する物語のバックで流れる秦の「水彩の月」は、切なく優しいミディアムバラード。作品にピッタリな柔らかい歌声と美しいピアノの音色が寄り添い、心にじんわりと染み入ること間違いなしの仕上がりになっている。(編集部・吉田唯)
映画『あん』は5月30日より全国公開