阿部サダヲ、『寄生獣』出演を観客に気付かれず…
13日、映画『寄生獣 完結編』の完成披露舞台あいさつが都内で行われ、染谷将太、深津絵里、阿部サダヲ、橋本愛、新井浩文、ピエール瀧、山崎貴監督が登壇した。2部作で公開される『寄生獣』はこれまでに何度もイベントを行っているが、染谷演じる主人公・新一の右手に寄生するミギーをモーションキャプチャーで演じた阿部が参加するのは初めて。観客の前に初めて並んだ染谷と阿部は、新一とミギーに成り切った生の掛け合いを見せて、会場を盛り上げた。
昨年11月に公開された前編『寄生獣』は観客動員150万人を突破する大ヒットを記録。間もなく公開を迎える完結編がついに観客に披露されることに感無量の様子の染谷は、「完成を観たとき、すごい映像で、今まで見たことのないドラマが繰り広げられていたので感動しました」と興奮気味。新一については「前編より強くなっている」と胸を張ると、「運動神経がいい方ではないですが、激しいアクションシーンも頑張りました」を晴れやかな笑顔を見せた。
一方、イベント初参加の阿部は、「前編を映画館で観たのですが、エンドロールの3番目くらいに阿部サダヲとパーンと出てきたときに、後ろのお客さんが『出てた?』と言っていた」と悲しい出来事があったことを明かし、「参加しないとそういうふうになっちゃうんだね」としんみり。しかし、染谷から「久しぶりだね、ミギー」と話し掛けられると、「新一!」とミギーの声で応じるなど、嬉々とした表情に変化。役のままで掛け合い、観客を喜ばせていた。
本作は、累計発行部数1,500万部を突破した人気コミックを2部作で実写映画化したSFサスペンスの後編。右手に寄生生物ミギー(阿部)を宿す高校生・泉新一(染谷)が、人類を捕食する組織化されたパラサイトたちと繰り広げるバトルが最新のCG・VFXを駆使して描かれている。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『寄生獣 完結編』は4月25日より全国東宝系にて公開