『アバウト・タイム』未公開シーン「アビーロードの渋滞」が公開!チャーミングなドタバタ劇
映画『ラブ・アクチュアリー』などで知られるリチャード・カーティス最後の監督作『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』の未公開シーン「アビーロードの渋滞」が公開された。カーティス監督が「本当にカットしたくなかった」と語るほど完成度の高いチャーミングなシーンだ。
映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』未公開シーン(アビーロードの渋滞)
本作は、イギリス南西部に住む青年ティム(ドーナル・グリーソン)が21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から「この一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力がある」と告げられたことで始まる物語。念願の恋人をゲットするべくタイムトラベルを繰り返してチャーミングなメアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋に落ちる……というロマコメ的な要素を含みつつ、メアリーと家族になっていく過程、自身の父親、妹など家族との関係まで丁寧に描き、何気ない日常がいかに幸せなものであるかを、タイムトラベルという非日常の能力を通して映し出した秀作だ。
今回公開されたのは、産気づいたメアリーをティムが車で病院に送るシーン。慌てふためくティムは病院への道を間違えた上、観光客に人気のアビーロード・スタジオ前を通ることにしたため見事なまでに渋滞にはまってしまい……。出産という緊急事態におけるドーナルとレイチェルのとびきりキュートな演技が光っている。
このシーンについて「本編をよく観ると名残がある」と明かしたカーティス監督は、「ラスト近くで出産間近のメアリーにティムが『病院までの道は頭に刻まれている』と言うけど、あのセリフが出る背景にこのシーンがあるんだ。ティムの母親が浜辺でメアリーに彼女の弱点を尋ねたとき、メアリーは『時々カッとなる』と言うがそれもここで見られるよ」と解説している。
「作品を完成させる上で削除は避けられなかった」としつつも、「本当にもったいなかった」とカーティス監督が残念がるほどの出来のシーンは必見。24日発売のブルーレイには、「アビーロードの渋滞」のほかカーティス監督によるイントロダクション付きの未公開シーンやNG集といった特典映像が約41分収録されている。(編集部・市川遥)
映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』ブルーレイは4月24日に発売 価格:3,800円(税抜き)